「ジョー マローン ロンドン」 COURTESY ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING< LLC[/caption]
「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」は6月17日、画像共有プラットフォーム「ピンタレスト(Pinterest )」上で利用できるAI搭載のフレグランス提案サービス「セント スキャナー(Scent Scanner)」を発表した。ユーザーの「ピンタレスト」ボードに保存された画像データを分析し、一人ひとりに合った香りを提案する。サービスは米国とフランスで展開している。
同サービスは、ユーザーがピンタレスト上で収集した画像やカラーパレット、テクスチャー、旅行先、日々のルーティン、ライフスタイルの美意識などのビジュアル情報をAIが解析し、「ジョー マローン ロンドン」のフレグランスをレコメンドするものだ。
同ブランドは2025年にAI搭載の香り診断サービス「セント アドバイザー(Scent Advisor)」を導入しているが、こちらはユーザーが求める香りを言葉で説明する形式だった。一方、新サービスでは視覚的な好みや感性をもとに香りを提案する。
「ジョー マローン ロンドン」を擁するエスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)のオード・ガンドン(Aude Gandon)最高デジタル・マーケティング責任者(CDMO)は、「消費者がフレグランスを見つける方法をどのように進化させられるかを考えてきた。実際に香りを試せない環境では、フレグランス選びは難しい。こうしたツールは、消費者を好みの香りへ導くための手段になる」と語る。
また、「ピンタレストはビジュアルを中心としたプラットフォームであり、人々は言葉で表現する前に感情やインスピレーションを画像で共有する。ユーザーがピンやボードを通じて自己表現するピンタレストの世界観と、『ジョー マローン ロンドン』が構築してきた香り提案の仕組みは非常に親和性が高いと考えた」と説明した。
ピンタレストのジュリー・タウンズ(Julie Towns)=プロダクトマーケティング&オペレーションズ担当バイスプレジデントは、「人々はピンタレストで理想の暮らしを思い描き、自身の価値観や好みを画像で表現している。セント スキャナーはそのビジュアル言語を読み取り、香りとの出合いへと変換する。検索というより、自分を理解してもらう体験に近い」とコメントした。
他ブランドへの展開も視野
ガンドンCDMOは、今後エスティ ローダー カンパニーズの他ブランドへ展開する可能性についても言及した。「消費者に楽しんでもらい、良い反応が得られれば、フレグランスポートフォリオ全体への展開を検討したい」と話した。また、近年続くフレグランス市場の成長についても楽観的な見方を示した。「プレステージとラグジュアリーの両セグメントで成長が続いている」と述べ、Z世代によるフレグランス需要の拡大に加え、アジアや中東でも高価格帯フレグランスの人気が高まっていることを指摘した。
エスティ ローダー カンパニーズの2026年1〜3月期(第3四半期)におけるフレグランス部門の売上高は前年同期比10%増の6億2800万ドル(約1004億円)だった。