「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」は1月22日、26日(現地時間)に開催する予定だった2026年春夏オートクチュール・コレクションのショーを中止することを明らかにした。同ブランドを保有する投資会社アルテミス(ARTEMIS)は、米「WWD」の問い合わせに対し、「ブランドの長期的な持続を確かにするため、現在事業の見直しを行っている」と回答。情報筋によれば、アルテミスはここ数カ月、水面下で同ブランドの売却を検討していたという。
21年にアルテミスの傘下に
04年創業のメゾン ヴァリ(MAISON VALLI)が運営する「ジャンバティスタ ヴァリ」は、デザイナーのジャンバティスタ・ヴァリによるオートクチュールおよびプレタポルテを展開。17年に、ケリング(KERING)のフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長の一族の投資会社であるアルテミスが少数株式を取得し、21年には過半数株式を取得して傘下に収めている。
アルテミスは「プーマ」の売却も検討?
アルテミスは、1992年にピノー会長の父であるフランソワ・ピノー(Francois Pinault)が設立。ケリングの株式の40.9%を保有しているほか、競売会社クリスティーズ(CHRISTIE'S)やクルーズ会社ポナン(PONANT)などに投資。ファッションおよびスポーツ領域では「ジャンバティスタ ヴァリ」に加えて「クレージュ(COURREGES)」や「プーマ(PUMA)」などのブランドを擁している。2023年には、米タレントエージェンシーのクリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー(CREATIVE ARTISTS AGENCY)の過半数株式を取得した。なお、アルテミスは「プーマ」の売却を検討しているのではないかとの臆測が以前から広まっている。
「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁するケリングはここ数年、業績不振に苦しんでおり、事業再建が急務となっている。