マストレンドが消失した時代。それでも熱狂的に支持されるブランドがある。共通するのは、独自性を貫き、コアなファンを育み、一目でそれと断定できるシグネチャーアイテムを持つことだ。本特集では、強いコミュニティーを持つデザイナーへのインタビューを通じて、変革期を迎えた今、ファッションが提示する新たな価値観の本質に迫る。(この記事は「WWDJAPAN」2026年1月19日号からの抜粋です)
「エムエーエスユー」
創業年:2016年(後藤愼平は2018-19年秋冬シーズンから参画)
拠点:日本・東京
主な価格帯:アウター 6万〜15万円、トップス 1万2000〜6万円、ボトムス 2万4000〜15万円
販路:伊勢丹新宿店メンズ館、ミッドウエスト(MIDWEST)、インターナショナルギャラリー ビームス(INTERNATIONAL GALLERY BEAMS)、ステュディオス(STUDIOUS)、パレットアートアライヴ(PALETTE ART ALIVE)ほか

後藤愼平/DESIGNER
SIGNATURE DESIGN
服でつながる“優しい”ファン集団
2025年末、新木場。冷え込みの厳しい湾岸エリアに深夜から行列を作り、約1000人が集まった。目的は、デザイナー後藤愼平が手がける「エムエーエスユー(M A S U)」が約3年ぶりに開催したアミューズメントイベント「マス ボーイズ ランド(MASU BOYS LAND)」だ。会場では後藤とのツーショットやサインを求めるファンが長蛇の列をなし、デザイナーはテーマパークの主役のように1人1人に笑顔を向けた。これほど熱量の高いコミュニティーを持つブランドは、現代の日本のファッションシーンにおいてまれな存在だ。
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