LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は1月7日、傘下ブランドであるジバンシィ(GIVENCHY)のアレッサンドロ・ヴァレンティ(Alessandro Valenti)最高経営責任者(CEO)が、同じく傘下に持つクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)のコマーシャル・アクティビティー担当副マネージング・ディレクターに12日付で就任することを発表した。これに伴い、ジバンシィの新たなCEOとして、アマンディーヌ・オハヨン(Amandine Ohayon)=ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)前CEOが9日付で就任する。
新CEOはビューティ分野の経験が豊富
オハヨン新CEOは1998年、当時LVMHの傘下だった「クリスチャン ラクロワ(CHRISTIAN LACROIX)」でキャリアをスタート。翌年、ロレアル(L’OREAL)に転職。18年以上在籍し、傘下ブランド「ランコム(LANCOME)」のプロダクトマネージャーやマーケティング・ディレクターなどを経て、ジェネラルマネージャーとして「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」や「ジョルジオ アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」などのブランドに携わってきた。2014年にはロレアル リュクス事業のイギリス&アイルランド担当マネジング・ディレクターに昇進。18年に退社し、スペイン・バルセロナを拠点にウエディングドレスブランドを手掛けるプロノビアス(PRONOVIAS)のCEOに就任した。その後、23年12月から25年9月までステラ マッカートニーのCEOを務めている。なお、LVMHは19年7月から25年1月までステラ マッカートニーの少数株主だった。
ヴァレンティ新副マネージング・ディレクターは、イタリア・ミラノのボッコーニ大学(Bocconi University)を卒業後、IT企業ブル(BULL)および小売チェーン、カルフール(CARREFOUR)のファイナンシャル・コントローラーとしてキャリアをスタート。ビジネス特化型SNS「リンクトイン(LinkedIn)」のプロフィールによれば、その後はジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)やヴェルサーチェ(VERSACE)で小売オペレーション関連の要職を歴任し、ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)で小売部門のシニア・バイス・プレジデントを3年近く務めた。14年にルイ・ヴィトンに入社。フランスとモナコのマネージング・ディレクターを務めた後、EMEA地域社長として同ブランドの成長に貢献。24年7月、ジバンシィのCEOに就任した。
「ジバンシィ」を擁する部門トップのコメント
「ジバンシィ」をはじめ、「セリーヌ(CELINE)」「ロエベ(LOEWE)」「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」「ケンゾー(KENZO)」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」「パトゥ(PATOU)」などのブランドを擁するLVMHファッショングループのピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)会長兼CEOは、「アマンディーヌはクリエイティブな才能を持つ人々とうまく協働する独自の能力に加えて、優れたリーダーシップと小売り分野での豊かな経験を持っている。『ジバンシィ』の新たな成長段階において、重要な役割を果たしてくれるものと確信している」と語った。なお、同氏は1日付で同職に就任。23年2月から務めるルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)会長兼CEOと兼任している。