パリを拠点に活動する編集者の上岡巧とアートディレクターのリ・モハンが手掛けた、アジアをテーマにした写真雑誌「asia」が創刊する。海外では11月8日、日本では12月18日に発売予定だ。価格は6000円で、以降は年に一度の発行を予定している。
創刊号にはアレック・ソス(Alec Soth)の未発表作品を掲載している他、世界各地で活躍する10名の写真家が参加している。マーティン・パー(Martin Parr)やイ・ジョンジン(Jungjin Lee)、ファラ・アル・カシミ(Farah Al Qasimi)、河野幸人等が名を連ねる。
アレック・ソスの未発表作品は、日本・北海道を舞台に言語がうまく通じない女性との7日間の旅を記録した写真で32ページにわたり再構成している。同号のラストの企画では、河野が金沢市にある自身の書店兼ギャラリー「IACK」の日常を撮り下ろした。
他にもサーカー・プロティック(Sarker Protick)、リュウ・イカ(Ryu Ika)、エジェ・ギョカルプ(Ece Gökalp)、ナイジェル・シャフラン(Nigel Shafran)、シャオペン・ユアン(Xiaopeng Yuan)等の作品が、アジアを舞台にそこに生きる人々の視点と旅人や移住者のまなざしを交差させながらイメージを多層的に映し出す。
同誌は刊行を重ねるたびに多様なアジアのイメージを蓄積し、アジアの視覚的なアーカイブとしての価値をも持つことを目指す。
11月8日のパリを皮切りに、27日にロンドン、12月8日に東京でもローンチイベントを開催する予定だ。