
ファッション名門校が集うロンドンは、常に新しい才能が誕生する街。30年を超える歴史を持つ若手支援プログラム「ニュージェン(NEW GEN)」、25周年を迎えた合同ショープログラム「ファッション イースト(FASHION EAST)」をはじめとする充実した育成策により、若手デザイナーたちは世界へ羽ばたく準備を整えている。英セント・マーチンズ卒業のポーリーヌ・デュジャンクール(Pauline Dujancourt)やアーロン・エッシュ(Aaron Esh)をはじめ、「ニュージェン」支援枠を中心に、今季注目の5ブランドを紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2025年10月6日号からの抜粋です)
NEW GEN
「ポーリーヌ デュジャンクール(PAULINE DUJANCOURT)」
DESIGNER/ポーリーヌ・デュジャンクール
ロマンチックで繊細な
ニット界の新星
パリ出身のポーリーヌ・デュジャンクールは、英セント・マーチンズで学び、2022年にブランドを設立。詩的かつ独創的に、伝統的なニット技法を再解釈する。今季は、チェーホフ(Anton Chekhov)の戯曲「かもめ」に着想を得ながら、友人の突然の死という悲しみから創造性を見いだした。かぎ針編み技法のグラニースクエアとアーガイル柄をアレンジし、ドレープを生かしたニットで、人生の喜びと悲しみの二面性を表現した。
DESIGNER’S COMMENT

今後も女性のためにデザインを深め、コレクションを通して世界に意味のある物語を語り続けていく。D2Cと厳選した小売店のネットワークを基盤に多くの人に届けていきたい。ペルーを訪れて現地の編み手たちとニッターのネットワークを広げていくことも目標。
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