ビューティ
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望 第83回

セルフケアはサロンの代替ではない 変化する女性の意識

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 ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週はエステサロンやクリニックで需要が増すメニューに注目する。(この記事はWWDジャパン2022年8月29日合併号からの抜粋です)

【賢者が選んだ注目ニュース】
ヤーマンが“美を科学”する「表情筋研究所」を開設
「イトリン」が大人世代の毛穴悩みをケアする新シリーズ発売

 コロナ下でのマスク着用が2年以上続いている。当初から長時間マスクをすることによる肌への負担は指摘されていたが、長期化したことで毛穴悩みと表情筋の衰えに悩む人が増えている。毛穴は皮脂の分泌が豊富な若年層の代表的な悩みであったが、「イトリン」が大人世代向けに新製品を発表したように、また、表情筋はヤーマンが研究開発拠点を開設し力を入れているように、スキンケアカテゴリーの中でますます存在感が高まっていると言えるだろう。

 そもそもコロナ下ではスキンケアニーズが高まった。ホットペッパービューティーアカデミーが実施した「美容センサス2021年下期〈美容意識・購買行動編〉」(21年12月)によると、15〜69歳女性の間でアイケアの購入率は19年の21.3%から、21年は22.5%へと増加。ベーシックアイテムでは化粧水も伸長し、素肌のコンディションを整えたいという欲求が垣間見える。年代別に見ると、10代後半はパックや化粧水、乳液といったベーシックなケアの購入率が19年と比較して21年には5ポイント前後伸びている。対して大人女性になるほど、クリームや美容液といった高機能アイテムの購入率が伸びている。

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