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LA発「キットソン」、日本企業が海外・国内の全商標を取得

 キャラクター・ライセンス事業を手掛けるクラウン・クリエイティブは16年11月、株式会社キットソンを設立し、米ウィンターハーバー社からロサンゼルスのセレクトショップ「キットソン」の海外・国内における全商標を取得した。日本では08年設立のキットソンジャパンが改称したアルファ エッセと「キットソン」の店舗運営とライセンスに関するマスターライセンス契約を締結。アルファ エッセは現在、雑貨やヘアケア用品を中心に「キットソン」商品を手掛けているが、今後はカテゴリーを拡充し、一度は終了した小売り事業に再挑戦する。

 クラウン・クリエイティブが過半数の株式を保有するキットソンは今後、アジアマーケットを中心に世界13カ国で各国のパートナーと連携しながら、ライセンス事業を拡大する考え。19年末までにバッグやポーチなどのアイテムで、売上高120億円を計画する。

 「キットソン」は2000年3月、ビバリーヒルズに1号店をオープン以来、パリス・ヒルトンなど多くのセレブに愛されて人気を集めた。日本では伊藤忠商事とブランディングが、当時「キットソン」ブランドのライセンス事業を手掛けていた米クリエイティブ・ブランズ・グループと3社共同で事業展開。08年にはブランディングの子会社としてジャパン社を設立し、翌年ルミネ新宿に1号店をオープン。スパンコールのトートバッグなどが大ヒットし、10年9月には表参道に路面店をオープンした。その後、日本、アメリカ双方で業績が悪化し、日本では小売り事業を終了。海外では投資会社からの出資や株式の一部売却などで危機の回避を試みたが立て直しには至らず、昨年12月、全事業を終了することを発表していた。

 クラウン・クリエイティブは、「カンゴール(KANGOL)」や「レベッカボンボン(REBECCA BONBON)」「ことりっぷ」などのマスターライセンシーとして、ライセンス管理を手掛けている。

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