ファッション

インビスタが過去最大のナイロン原料工場を上海にオープン

 大手素材メーカーのインビスタは10月26日、上海に構えた最大規模のナイロン原料工場の完成を祝った。中国上海化学産業公園内に設けた工場は、年間21万5000トンのヘキサメチレンジアミン(ナイロン66の合成原料)と、15万トンのナイロンポリマーを精製する能力を持っている。式典には、インビスタ従業員や同公園に携わる政府関係者のほか、地元経済界の重鎮らが参加した。

 インビスタのケビン・ロブルス=グローバルオペレーション担当シニア・バイス・プレジデントは、「ナイロン66の精製に関する世界的リーダーとして、最先端のテクノロジーとローカルに根差した物流網を持つ工場の完成をうれしく思う。中国を含むアジア各国で高まる、顧客の要望に応えられるはずだ。もちろん地球環境や従業員の健康は、最重要視している。長期間に及んだ建設およびテスト操業の期間中、環境に負荷を与えたり、従業員の健康を害したりすることは全くなかった」と話す。同社は、中国の経済成長は今後も続き、ナイロン66を用いる耐久消費財のニーズは底堅いと分析する。

 インビスタのナイロン66は、アパレルのほか、工業品などにも用いられている。高温度の中でも高い強度を誇るほか、薬剤や摩耗に対しても高い耐久性を有している。インビスタはアメリカ・カンザス州に拠点を構え、スパンデックス「ライクラ」や吸汗速乾素材「クールマックス」 、高強力ナイロン「コーデュラ」などを生産する。

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