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汗をかいて素直に。だからスポーツブランドが売れている エディターズレターバックナンバー

※この記事は2019年8月16日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

汗をかいて素直に。だからスポーツブランドが売れている

 体を動かすのが好きで最近はほぼ毎日ジムに通っていますが、こんなに足繁く出向くようになったのは、実に単純「ジムにいる、みんながスキ」だからでもあります。飲みにも行くし、キャンプにだって行っちゃいます(異常、ですか?)。ズバッと言いますが、「あんまり表裏がなくてラク」なんです(笑)。

 この春、インクルージョンとダイバーシティーについて取材した「ルルレモン(LULULEMON)」は重要なミーティングの前、出席者は皆一緒にヨガをするそうです。理由は単純、「人は、汗をかくとウソをつかないから」。確かに、だからジムのオジさんや“おねえさん”(笑)とのお付き合いは、ラクなんだと実感します。

 「ホカ オネオネ(HOKA ONE ONE)」をはじめとするスポーツブランドの台頭は、消費者の健康志向の高まりゆえですが、突き詰めると皆、汗をかくことで手に入れられる“素直になれるコミュニケーション”を求めている気がします。もちろん仕事でも素直でありたいし(私は、だいぶ素直です。「良くも悪くも」と自覚していますがw)あるべきと思いますが、時には“駆け引き”が必要。特にインスタグラムでは“飾った自分”をアピールしたい思いは根強く、結果“SNS疲れ”なんて言葉も生まれました。そんな中、スポーツは、素直になれる。そんな人間らしい原点を求めているフシがあるように思います。

 ニューヨークの五番街は、百貨店やラグジュアリー・ブランドの撤退が相次ぎ、それに代わりに「ナイキ(NIKE)」や「アディダス(ADIDAS)」が存在感を増しています。ブームはだいぶ落ち着きましたが、だからと言ってスニーカーが売れなくなることはないでしょう。健康志向以上に、素直なコミュニケーション志向。そう考えると、スポーツブランドではなくても、消費者を魅了できるチャンスはまだまだたくさんありそうです。

 とはいえ、ジムの世界に“争い”が全くないかと言えば、そんなことはありません。特にスタジオレッスンでは、インストラクターのすぐ後ろ、この世界で「右大臣」「左大臣」と呼ばれるポジションに陣取るのは、大変なコトです。何も知らない新参者が「右大臣」「左大臣」のポジションを陣取ると、後ろから見ている僕はドキドキ・ハラハラしてしまいます(笑)。

 ファッションショーの世界も、スタジオレッスンの世界も、「一列目」を陣取るまでの道のりは、決してラクではないのです(笑)。

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