フォーカス

本当の美とはどんなもの? 最新のオーラルケアアイテムから考える

 歯磨きは、だれもが毎日の習慣にしているケアで、オーラルケア製品はずっと以前からありますよね。しかし昨今の、いわゆるボタニカルのコスメブランドから発表される新作の数からは、時代の潮流を感じずにはいられません。5月にライフスタイルライン「エムアイエムシー ワン(MIMC ONE)」を新発売した、MiMCの北島寿・開発者兼代表は「オーラルケアは化粧品と食品の間。アイテムは化粧品ですが、口腔内の粘膜に密着する形で使用するので、両方を満たしていることが大切と考えて商品化しています」という。セルフケアを意識する傾向が強まり、消化器官を司る口腔ケアアイテムには一層注意して選んでいる人も少なくないはずです。
 
 私自身、加速する高齢化社会の「8020運動」も理由の一つとしてあるのではないかと、まず考えました。しかし、それだけではないことが、新製品を発売した各社の開発担当者からいただいたコメントから分かってきました。高倉健たかくら新産業代表は、「オーラルケアは、口の中だけでなく、体全体の健康を考える上でも非常に重要なケアになります」と言います。美とは、ホリスティックケアによって生まれるものだと改めて気づかせてくれます。ここでは、健康を意識したオーラルケア新製品5選をお伝えします。

サーカディアンリズムを考え続ける「THREE」のトゥースペースト

 ブランド誕生から10周年を迎えた「THREE」から、初めてのオーラルケアアイテムが12月4日発売されます。ティートリー油やローズマリー油などの精油に、ミルラエキス、化石サンゴパウダーなどを配合。チューブに入ったペースト状のトゥースペースト(70g、2200円)は、歯を痛めないように配慮されています。「交感神経と副交感神経のスイッチのオンオフを、毎日の習慣をうまく使って切り替えられないか、と考えました。ライフスタイル提案型の商品MDとしては、開発優先順位は高い商品ではありました」とは高橋佐恵子「THREE」ホリスティックケア商品開発担当 シニアマネージャーの言葉。歯磨きをすることでオンオフのスイッチにもなるトゥースペーストは、歯磨きをしている最中からリフレッシュできるのがわかるはず。「朝の目覚めのスイッチ。会議前の眠気覚まし、気分をrefreshさせたいとき、就寝の少し前にオフモードにスムーズに切り替える前の歯磨きなど、一日何回でも気分転換のアイテムとして使用いただきたいです。オンオフの切り替え、メリハリがあると睡眠の質も良くなって目覚めもすっきりしますよ」。

独自の“ココロとカラダの浄化”のテーマを貫く「おいせさん」

 「神社でお参りをする際には、手水舎(ちょうずや)で、必ず口を漱ぎ浄めます。「歯磨き」という時間に、口内をきれいにするだけでなく、心も浄めてもらうものとして発売しました」と岸野一雄マルチニーク代表。古来よりお祓いなどに用いられている塩に、ペパーミントのフレッシュさを与える「お浄め塩歯磨き粉」(100g、1500円)は、心と口内をすっきりと“浄め”てくれます。一方の「お浄め恋歯磨き粉」(100g、1600円)は、人を魅了しながら邪気をも払えるよう、自然由来の成分をベースにローズの香りを付与。他にはないユニークさの光る「おいせさん」。「浄められた口元は健康のためだけでなく、幸せを招く入り口。オーラルケアは、「おいせさん」にとっても日々の生活のなかで大切なケアと考えています」。12月14日発売。

オールジェンダーに向けて生まれた「エムアイエムシー ワン」が歯と歯茎を考えた

 “からだのバランス”に注目して5月にデビューした、「エムアイエムシー」の新しいライフスタイルブランドは、ナチュラルなオーラルケアを提案。「過去に、『エムアイエムシー』の店舗がある所でも災害があり、水道や電気が使えないという声を聞いたことがきっかけです。水なし、子どもでも使えるものを自然の素材を使って、歯科医師に監修してもらえるような製品を作りたいと考えました」という北島寿MIMC開発者兼代表。チンピやカンゾウ根エキスなどの保湿に優れたハーブと、透明度の高い与論島の塩をベストなバランスで構成したジェルタイプのトゥースペイスト(70g、1800円)が歯茎や口内環境を健やかに保持します。泡立ちもわずかに感じられる使用感で、磨くたびに歯を白くする働きもプラス。水を使用できない非常時にも使えるように考えられた処方は、このブランドならでは。

“口腔内フローラ”に着目。パワーアップして進化した「メイド オブ オーガニクス」の人気作

 「メイド オブ オーガニクス(MADE OF ORGANICS)」の人気オーラルケアシリーズが、12月1日にパワフルな処方で生まれ変わります。今回のアップグレードリニューアルについて、高倉健・たかくら新産業 代表取締役は「昨今、口腔内フローラが健康に非常に重要であることが分かってきました。腸内フローラが免疫機能を高めるための要であることは広く知られていることですが、腸内に行きつく前に、まず食べものを取り入れる口の中の口腔内フローラを整えることが必要で、それが腸の中の健康に導くのです」と話します。近年、私たちは酸性に傾いた食事を多く摂っていることから、口腔内のバランスが乱れがちになっているのだそう。「清潔に保ち、バランスを整えるためには、なるべく化学成分などの余分なものは使わず、食品に近いグレードのオーガニック・ナチュラル成分を配合することにこだわりたいという思いから」。3種、各25g、800円と100g、1600円。コスメキッチン(COSMEKITCHEN)およびビープル バイ コスメキッチン(BIOPLE BY COSMEKITCHEN)で先行発売中。

話題の腸活で簡単オーラルケアをも可能にする「発酵マメ子」

 口内環境を整えるためにはまずは健康が重要。そう、改めて考えさせてくれるサプリが「発酵マメ子」から11月に誕生しました。今を忙しく暮らす現代人に寄り添うことに考慮し、簡単に摂取することで腸活へと導くタブレットタイプは、継続しやすいよう注力されています。一般的な腸活と大きく異なるのは、乳酸菌生産物質に21種のビフィズス菌・乳酸菌=プロバイオティクス、発酵させたダイズオリゴ糖・食物繊維=プレバイオティクスから成る「トリプル・シンバイオティクス」の採用。便秘の改善やダイエット、肌質改善といった作用はもちろん、口臭対策にも期待できます。使用される大豆は有機農法された国産100パーセントで、タンパク質や植物繊維を豊富に含んでいるそう。直径1.5cmのサイズはそのまま摂取でき、甘いヨーグルト菓子を思い出させる味で飲みやすいのも嬉しい。30粒、2709円。

渡部玲:女性誌編集部と美容専門の編集プロダクションに勤めた後、独立。2004年よりフリーランスの編集者・ライターとして雑誌やウェブなどの媒体を中心に活動。目下、朝晩のシートマスクを美容習慣にして肌状態の改善を目指している