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「メットガラ」は、ただの仮装パーティじゃない エディターズレターバックナンバー

※この記事は2019年5月17日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「メットガラ」は、ただの仮装パーティじゃない

 エディターズレター「SOCIAL & INFLUENTIAL」は毎回、特に社会との関連性が高いファッション&ビューティニュースをピックアップしてお送りします。

 今回は、レディー・ガガ(Lady Gaga)の“生着替え”が話題になった「メットガラ(MET GALA)」について。ここ数年、「メットガラ」の豪華絢爛、でもちょっぴり奇抜な洋服とセレブが世界的注目を集めています。特に今年は、悪趣味すれすれの美学を指す「Camp: Notes on Fashion(キャンプ:ファッションについてのノート)」がテーマだけあって、セレブの衣装は、まるで仮装大賞。でも、このテーマもまた社会と密接にリンクしています。

 今、時代はインクルージョン「包摂・包括性」&ダイバーシティー(多様性)の時代。個々の個性を認め合い、その上で仲間として巻き込もうという価値観が顕在化しています。下のリンクをクリックしていただければと思いますが、2019年春夏、19-20年秋冬のコレクションは、まさにインクルージョン&ダイバーシティー。19年春夏の「ルイ・ヴィトン」はレインボーカラーに包まれ、19-20年秋冬の「マイケル・コース コレクション」は個性豊かなスタイルで盛り上がったNYの伝説的ディスコ「スタジオ 54」とコラボレーションしています。

 今年の「メットガラ」は、19年プレ・フォールの「プラダ(PRADA)」に近い感覚なのでは?と思います。このシーズン、「プラダ」はフランケンシュタインをキーモチーフに選び、おどろおどろしい顔や手、雷鳴をプリントした洋服を発表しました。ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)は、フランケンシュタインのような影の存在を表に引っ張り出し、それを洋服に堂々とのせることで、インクルージョン&ダイバーシティーを表現したのです。「メットガラ」も、まさに同じ。「ギョッ」とするくらいの“悪趣味”はまさに個性で、それをセレブが堂々着こなし表舞台に引っ張り出すことで多様な価値観の存在を知らしめています。

SOCIAL & INFLUENTIAL:社会情勢によって変化するファッション&ビューティ業界を見つめます。インクルージョン(包摂性)&ダイバーシティー(多様性)な時代のファッション&ビューティから、社会に届けたい業界人のオピニオンまで。ジャーナリズムを重んじる「WWD JAPAN.com」ならではのメルマガです。

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