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しまむら3〜8月期は営業利益が横ばい 季節品が苦戦

 しまむらの2019年3〜8月期決算は、売上高が前年同期比4.1%減の2643億円、営業利益が同0.3%増の143億円、経常利益が同1.0%減の145億円、純利益が同1.1%増の96億円だった。3月下旬から4月中旬にかけての全国的な気温の低さ、例年より遅かった梅雨明けにより、春先に人気の寝具や肌着、夏場の売れ筋の水着といった季節品の動きが鈍化し、売り上げが伸び悩んだ。

 屋台骨である「ファッションセンターしまむら(以下、しまむら)」は、既存店売上高が6.0%減だった。しかし、過度な値引きを抑制したほか、40日以内の短期サイクルで生産するアイテムを婦人服を中心に組み込んだことで、「売れ筋の追加生産や在庫を調整する仕組みを確立」(北島常好しまむら社長)し、粗利益率を1.0ポイント改善した。今後も適正価格での販売を継続しつつ「店舗レイアウトの改善や40〜50代の婦人向けテイストを確立することで、売り上げ伸長を目指す」と北島社長。

 同社は今年7月、ファッションECモール「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」から撤退し、現在は自社ECサイトの開発に注力している。既存の店舗受け取りアプリ「しまコレ」や、約2000万人の会員を持つLINE公式アカウントを利用しながら、「週間2000万円、年間10億円規模を売り上げる」ECシステムの構築を目指す。

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