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中国のストリートウエア「MLGB」、ブランド名が社会秩序を乱すとして商標取り消し

 中国の俳優リー・チェン(Li Chen)と台湾の歌手ウィルバー・パン(Wilber Pan)が設立したストリートウエアブランド「MLGB」の登録商標が3月4日、「社会秩序を乱す」として中国の知的財産権専門の裁判所である北京知識産権法院によって取り消された。“MLGB”は中国語の卑語の略語だという。

 現地報道によれば、15年に4人の弁護士が中国国家工商行政管理総局商標評審委員会に同ブランドの商標取り消しを申し立てた。それを受けて16年に商標が取り消されたが、「MLGB」を擁する中国企業のジャンケ・トレード(JUNKE TRADE)が「『MLGB』は“私の人生は良くなっている(My Life Is Getting Better)”の略語だ」として反訴していたものが今回棄却された。

 これにより「MLGB」というブランド名は中国内で使用できなくなったが、リーとパンの中国語圏での影響力が衰えることはないだろう。2人が09年に設立した別のストリートブランド「NPC」は中国の人気ブランドの1つで、上海など国内に6店舗とECを展開しており、18年の売上高は5600万元(約8億9600万円)だった。19年2月には、アリババ(ALIBABA)が運営する中国最大のECモール「Tモール(Tmall)」がニューヨーク・ファッション・ウイークで開催した「Tモール・チャイナデイ(TMALL CHINA DAY)」で最新コレクションを発表している。

 なお、「NPC」は“新しいプロジェクトセンター(New Project Center)”の略だと同ブランドは説明しているが、“全国人民代表大会(National People’s Congress)”の略語とも取れるため、潜在的な紛争性をはらむネーミングだ。しかし現在のところ、訴訟は提起されていないという。