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ル・コルビュジェのいとこジャンヌレによるインド・チャンディーガル建築の幻の名作を再生産

 建築家のピエール・ジャンヌレ(Pierre Jeanneret)による幻の名作家具の再生産品の展示受注会が1月29日~2月3日に銀座・森岡書店で開催される。日本では、建築からアートディレクションまで幅広く手掛ける五割一分が販売を担当し、ダイニングチェアやライブラリーチェア、オフィスチェアなどを中心に13型を展示販売する。価格はスツール、チェア、ベンチが23万~42万円、レザー張りのソファが120万円、コーヒーテーブルが45万円程度で納期は約10週間。受注会の期間中は、ニューヨークを拠点に活動する写真家のマーティン・マルダー(Martin Mulder)によるチャンディーガルの写真集「ザ・シティ・ビューティフル(THE CITY BEAUTIFUL)」も展示販売する。

 ジャンヌレはル・コルビュジェ(Le Corbusier)と1950年代にインドのチャンディーガル都市計画に参加し、さまざまな職人が製作可能な家具をデザインした。それらオリジナルの家具は、今日ではオークションで高値で競り落とされるコレクターズアイテムになっている。彼はル・コルビュジエのいとこであり、重要なパートナーとしても知られている。チャンディーガル都市計画ではル・コルビュジエが途中で離脱した後も、主任建築家として携わり、インドの近代建築の発展に寄与した。

 インドの職人技を生かした素晴らしいデザインを残したジャンヌレの意思を引き継ぐのがインドの家具工房のファントム ハンズ(PHANTOM HANDS)だ。ファントム ハンズはインドのラジャスターン州の木工職人や北部ウッタル・プラデシュ州の木材研磨職人、南部カライクディのラタン編み職人などインド各地の職人が集まった工房で、ジャンヌレに敬意を表して100%手仕事で、彼がデザインした家具を再生産している。オリジナルを忠実に再現するために、図面が現存するモデルだけを製作。当時のチャンディーガルの家具製作を担当していた職人が監修を務め、使用する素材も当時同様、築100年以上の建築物のチーク材を用いている。