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ミレニアル世代の米EC「リボルブ」が新規上場へ  インフルエンサーとデータを武器に急成長

 ミレニアル世代をターゲットにしたファッションECサイト「リボルブ(REVOLVE)」の運営企業が、ニューヨーク証券取引所に新規上場(IPO)する。同社は9月14日にアドバンス ホールディングズ(ADVANCE HOLDINGS)の名で上場申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出していたが、リボルブ グループ(REVOLVE GROUP以下、リボルブ)に社名変更する。スタートアップ企業の資本調達を容易にすることを目的に米国で2017年に成立したJOBS法(Jumpstart Our Business Startups Act)に基づいて、株式シンボル表記RVLVでクラスA株式の取り引きとなる予定だ。クラスA株式の10倍の議決権があるクラスB株式はリボルブが保有する。

 03年にマイケル・メンテ(Michael Mente)とマイク・カラニコラス(Mike Karanikolas)共同最高経営責任者が創業したリボルブは、上場申請書で自社を「ミレニアル世代のための新世代のファッションリテーラー」と称しているように、多くのインフルエンサーを囲い込むことで露出を増やし、従来の実店舗を持つリテーラーからシェアを奪ってきた。17年の平均月間ユニーク訪問者数は730万で、平均注文価格は304ドル(約3万4656円)だった。18年6月期決算は、売上高は前年比28%増の3億9960万ドル(約455億5440万円)、純利益は同120%増の530万ドル(約6億420万円)、EBITA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は同約3倍の2840万ドル(約32億3760万円)だ。17年度の売り上げのうち75%が定価で売れたという。

 リボルブは19の自社ブランドを抱える他、他社ブランドも取り扱い、売り上げトップ10ブランドのうち8ブランドが自社ブランドだ。また、外部の検索エンジンからの流入で購入につながったトップ5ブランドのうち、3ブランドが自社ブランドだ。英語の他、日本語を含む9カ国語に対応しており、100ドル(約1万1400円)以上の購入で送料無料になる。

 リボルブが強みとするのはデータだ。同社は「独自の技術により、何十万もの膨大な商品の中から、1つの商品あたり最大60もの商品属性を設けている。数百万人の顧客とのやりとりを活用し、数億のデータポイントを生み出している。データ第一主義と顧客中心によってゼロから構築した組織のもと、これらのデータで“分析・適用”を行い、商品のセレクトを実施する。入荷してすぐの販売データから独自の技術を使って売れ筋を特定し、再注文する。われわれはファッションサイクルを人による予測型からデータによる予測に変えている。この技術で毎週1000商品を追加することが可能だ」と説明する。同社はラグジュアリー、ビューティ、低価格帯商品、メンズ関連などのカテゴリーも拡大している。

 IPOの期日などの詳細は上場申請書で明らかになっていないが、上場直後の資金調達額は1億ドル(約114億円)を目指しているようだ。

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