ファッション

英写真家ベン・トムズのインスタレーションがドーバー ギンザで開催

 ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA以下、DSMG)は7月11日まで、イギリス人写真家ベン・トムズ(Ben Toms)のインスタレーションを同店2階で開催している。英ファッション誌「デイズド&コンフューズド(DAZED & CONFUSED)」「アナザー(ANOTHER)」などで活躍するトムズが手掛けた作品をまとめた初の写真集として、ポストカードボックス「Untitled」(5800円)の発売を記念したものだ。同写真集ではトムズが京都や千葉、スリランカ、ニューヨーク、ロサンゼルス、カリフォルニア、ニューオーリンズなどで撮影した20点を収録する。顔を覆ったモデルやコンピューターに乗るイグアナなど、シュールな被写体を独特な色彩で切り撮った。

 インスタレーションの空間では、作品の被写体にもなっているロンドンを拠点にする日本人アーティストのウララ ツチヤ(Urara Tsuchiya)による衣装や、セットデザイナーのジャニナ・ペダン(Janina Pedan)が手掛けたショーケースとともに作品を展示し、トムズの世界観に触れることができる。インスタレーションに合わせて、来日したトムズに作品に込めた思いや日本についてなども聞いた。

WWD:どのようにこのプロジェクトをスタートさせたか?

ベン・トムズ(以下、トムズ):約1年前にアーティスで友人のヴィニータ・ヴィー・モーラン(Viniita ‘Vee’ Moran)が、サンフランシスコを拠点にした出版社アウル ケイブ ブック(Owl Cave Book)をスタートさせたのがきっかけ。僕の初の写真集を出版したいとオファーをもらったが、本ではない形で作りたいと話していた。もともと旅に出るとお互いにポストカードを送り合う仲だったこともあり、ポストカードの形での発行が決まった。一枚一枚に物語があり、小さなストーリーを裏面で読むことができる。この作品は昨年8月にサンフランシスコで発表後、10月にロンドンのアートフェア「フリーズ ロンドン(Frieze London)」に合わせて、ロンドンのトーバー ストリート マーケットでも販売した。

WWD:どのような切り口で撮影したのか?

トムズ:日常に潜むディスガイズ(偽装)しているものを被写体に選んだ。例えば、マスクをかぶっている人物や、鳥の形をした家や恐竜の形をした建物など。旅先で撮りためたものも多く、日本で東京ディズニーシーに行った際にはコロッセオのような装飾を、日本にある偽物のヨーロッパとして撮影した(笑)。お気に入りは、ペットとして飼っているオーキッドマンティス(蘭カマキリ)をペットボトルにのせて撮影したもの。花のようにピンクの色をしていて美しいが、お箸を使ってポーズをとらせて面白い1枚になった。

WWD:どんなカメラを使って撮影した?

トムズ:使ったのは日本のカメラメーカー、マミヤ(Mamiya)のフィルムカメラ。撮影はフィルムにこだわっている。現像するまで何が撮れているか分からないワクワク感とサプライズがたまらなく好き。

WWD:日本をよく訪れているようだが?

ベン:日本は10年前から旅行で訪れるようになり、もう15回は来ている。過去には、正月に奈良にある日本人の友人の祖母の家に泊まって、田舎ならでは文化も経験させてもらったこともある。新旧の歴史と文化を感じられるところが好きで、テクノロジーを感じられるモダンの建物があれば、伝統的な味のある町並みもあって、独特だ。現在住んでいるイギリスの家は、木造で畳もある日本風の建物で、日本からは大きく影響を受けている。

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