ファッション

風間ゆみえと高濱明洋夫妻による新生「マリン フランセーズ」

 ヰノセントの「マリン フランセーズ(LA MARINE FRANCAISE)」は、2018-19年秋冬に新ディレクターを起用してリブランディングを図る。ウィメンズにスタイリストの風間ゆみえ、メンズには風間の夫で、サーフ系ブランド代理店業務やデザインを手掛けるクレストインターナショナルの高濱明洋・社長が就任した。5月7、8日にプレス関係者を招いた展示会を開催し、新生「マリン フランセーズ」を披露した。

 20周年を迎えた「マリン フランセーズ」は、1998年のスタート以来、フレンチ、トラッド、ワークをベースにしたマリンテイストのウィメンズウエアを提案してきた。メンズは、元ナノユニバース社長の藤田浩行氏のディレクションのもとで2017年にスタート。今回のリブランディングで、マリンテイストを継承しながらも、新ディレクターの2人がイメージする南仏のマリンスタイルを取り入れて新規顧客の獲得を目指す。

 商品はウィメンズでカラーバリエーションをそろえたウール100%のニット(1万3800円)やフェイクファーコート(4万8000円)など。メンズはユニセックスで着用可能なミリタリーコート(4万8000円)やパッチ入りのセーター(1万9000円)などをラインアップする。ブランドロゴはゴシック体に刷新し、タグやショッパーもリニューアルする。

 風間ディレクターは「今の店頭やスタッフの雰囲気を見て、お客さまは『マリン フランセーズ』に安心感を求めていると感じた。そのブランドの提案にプラスアルファで、今の空気感を加えながら、既存のブランドのファンだけでなく、新しいお客さまも『クローゼットに加えたい』と思えるようなコレクションになっているはず。またスタイリストなので、女の子がかわいく、スタイルがよく見えるようなシルエットにもこだわった」と語る。

 サーフィン歴約35年だという高濱ディレクターは「行ったことはないが、南フランスのリゾート地バスクやビアリッツなどの映像や雑誌などを見ることが好きだった。海から上がって、ワインを飲みに行くときにスエットにジャケットを羽織るような大人のサーファーのスタイルがイメージ。着古して少し毛玉のついているセーターなど少し味もあるキレイ目なカジュアルを目指した」と説明する。

 ディレクター夫妻が一緒に仕事をするのは今回が初めて。「パートナーの前ではかわいい妻の顔でいたいので、一緒に働くことには反対してきた(笑)。でも今回お互いリスペクトしながら、結果いいモノ作りができた」と風間ディレクター。

 「ア ベイシング エイプ(R)(A BATHING APE(R))」などを経て、昨年4月に就任した橋本雅幸ヰノセント社長は今回のリブランディングについて「当社のフレンチテイストの『ニーム(NIMES)』と『マリン フランセーズ』の2ブランドの差別化を図っていくもの。新生『マリン フランセーズ』では、ジェンダーレスでエイジレスに見せつつ、今後もメンズの強化をしていく」と言う。

 ヰノセントは現在「マリン フランセーズ」17店舗、「ニーム」11店舗を運営する他、約200アカウントの卸先を持つ。アパレル向けのECコンサルティングなどを請け負うリネンアンドカンパニーの社長である山添篤ヰノセント執行役員の下ECを強化中で、3月にはEC在庫の一元化を図った。

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