ファッション

18世紀のヴェルサイユ宮殿をテーマにした展覧会がニューヨークで開催中

 ニューヨークのメトロポリタン美術館(METROPOLITAN MUSEUM OF ART以下、MET)のコスチューム・インスティテュートで「ヴェルサイユ宮殿への訪問者(Visitors to Versailles)」が開催中だ。会期は4月16日〜7月29日。

 17〜18世紀における同宮殿への訪問というテーマの下、ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)がヴェルサイユ宮殿を訪れた際の3ピーススーツを筆頭に、METおよびヴェルサイユ宮殿の所蔵品など約190点を展示する。

 フランクリンは1778年、アメリカからの初の大使としてルイ16世に謁見し、フランスからの軍事支援を取り付けた。展示されている3ピースは1778〜79年のもので、スミソニアン博物館の所蔵品。他にも生地メーカーとして有名なクリストフ・フィリップ・オーベルカンフ(Christophe-Philippe Oberkampf)の妻の1人が、マリー・アントワネット(Marie Antoinette)王妃に謁見した際に着用したシルクブロケードのフランス宮廷衣装(1775〜85年)や男性用の正装、女性用乗馬服などの衣装、家具やタペストリー、絨毯、陶器、彫刻など、さまざまな史料を集めている。

 宮殿の壮大さを伝えるために、5つのギャラリーそれぞれに入り口があり、劇場的なセットを用意して、訪問者の高揚感を演出する。宮廷の雰囲気を再現すべく、壁や柱に特注の壁紙をはり、金メッキのパネルや壁掛け、鏡などで会場を装飾。来場者は当時の宮廷を訪れた者が目にしたものや、どんな風に歓迎され、どんな印象や土産を持ち帰ったかが分かるようになっている。

 同展ではヴェルサイユ宮殿とグーグル・カルチュラル・インスティテュート(GOOGLE CULTURAL INSTITUTE)が昨年製作した2つのバーチャル展示も設けられており、ルイ16世とアントワネット王妃統治下1780年代の男女のファッションのトレンドも解き明かしている。

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