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プリンターも2.5D時代に? カシオが凹凸の印刷可能な新型プリンターを発売

 カシオ計算機(以下、カシオ)はこのほど、表面に凹凸を付けられるカラープリンター「モフレル(MOFREL)」を開発した。2018年2月から本格的に発売する。同社の世界初の技術である電磁波造形技術を活用したもので、独自の特殊なシートを使うことで、シート表面に最大1.7mmの凹凸を作ることができる。カシオは先ず、壁紙などのインテリアや外壁などのエクステリア、アパレル向けのテキスタイルのサンプル作製、デザイン会社やアパレルメーカーなどに売り込む。この事業を推進する町田均カシオデジタル絵画事業部事業推進室長は、「最終的な目標は、このプリンターを家庭に普及させ、現在のインクジェットプリントのように、この2.5Dプリントが当たり前になること。誰でも扱いやすい2.5Dプリントのポテンシャルは3Dプリンター以上だ」と意気込む。

 「モフレル」は、一般オフィスでも使いやすいように設計されており、操作用にはタッチパネル式の大型のモニターを搭載し、操作アプリもフォトショップやイラストレーターのデータを簡単に取り込めるようになっている。18年2月の発売直後は卸しなどを行わず、直販体制で行う。本体価格は500万円、配送・設置が15万円、保守サービスが月4万円になる。電磁波を照射することで凹凸のできる独自シートはA4サイズが1枚1000円、A3シートが2000円になる。同社によると、従来のサンプル製作に比べると、コストも時間も50分の1程度に抑えられるという。

 開発を担当する黒澤諭カシオ計算機デジタル絵画事業部第二開発室室長は「電磁波照射のテクノロジーを軸にした、この2.5Dプリントシステムは、社会全体に普及するほどのインパクトがある。事業化自体は2013年からスタートしており、5年目にしてハードウエアの販売までこぎつけた。5年後、10年後の本格普及のため、まずは法人ユースでスタートする」と語る。

 「モフレル」の技術は高い評価を受けており、先ごろ行われたエレクトロニクス機器の見本市「シーテックジャパン(CEATEC JAPAN)2017」では、イノベーションテクノロジ・ソフトウエア部門でグランプリを獲得している。