ファッション

「ラグ & ボーン」がこれまでのショー形式からの離脱を表明

 「ラグ & ボーン(RAG & BONE)」は、2018年春夏コレクションの発表をニューヨーク・ファッション・ウイーク(New York Fashion Week以下、NYFW)のオフィシャルカレンダーに掲載される従来のファッションショーの形式から離れることを決定した。

 同ブランドのCEO兼クリエイティブ・ディレクターのマーカス・ウェインライト(Marcus Wainwright)は、「このところ、私は(私だけではない気がしているが)、伝統的なファッションシステムが今日の時代に与える効果について疑問を持っていた。特に今の『ラグ & ボーン』 にとって、キャットウォークや大きなイベントを行うことが、ブランドの現在の立ち位置とずれてきている気がした。私はNYFWの信者であり、多くの点でとても感謝している。ただ今のわれわれにとってNYFWのカレンダーの一部として参加することよりも、意味があり効果的な方法をとってコレクションを発表したいと思った」とコメントしている。

 ショーの代わりに2018年春夏シーズンは、ショールームにパートナーやプレスを招待し個別のアポイントを通してコレクションの発表を行う。また同時に「ラグ & ボーン」は新プロジェクト「PHOTO PROJECT(フォトプロジェクト)」も発表した。

 「フォトプロジェクト」とは、さまざまな分野で活躍する「ラグ & ボーン」の仲間を題材としたポートレートシリーズ。彼らに一番リラックスした状態でセルフポートレートを撮影してもらい、それぞれの個性が映し出された写真を撮影ものだ。

 「ラグ & ボーン」はこのプロジェクトをチャリティープロジェクトとし、参加者の指定した慈善団体に寄付金が送られることを目的としている。キャロリン・マーフィー(Carolyn Murphy)、メラニー・ワード(Melanie Ward)、タリ・レノックス(Tali Lennox)、ジョージア・ファウラー(Georgia Fowler)、メイ・ムスク(Maye Musk)、ボビー・カナヴェイル(Bobby Cannavale)、ジェームズ・ゴールドクラウン(James Goldcrown)らがこのプロジェクトに賛同し、ループス財団、アースジャスティス、オープンドア・ファウンデーションをはじめとする20以上の非営利団体と、ハリケーンの義援金に送られる。

 ウェインライトCEO兼クリエイティブ・ディレクターは、 「昨シーズンは個性に焦点を当て、ブランドの友人たちに自身で服を選んでもらいポートレートを撮影した。そこから今シーズンはさらに掘り下げ、自分の視点から見た自分らしさを表現してもらった。個性を表現することが今の私たちのブランドだけでなく、世界各地で起きている社会的、政治的な全ての状況に関連するトピックだと思う」とコメントしている。

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