ファッション

エイサップ・バリの「ヴィーロン」、パリコレで初めてショー発表

 ニューヨークを拠点とするヒップホップ集団、エイサップ モブ(A$AP MOB)の創立メンバーでデザイナーのエイサップ・バリ(A$AP Bari)が手掛ける「ヴィーロン(VLONE)」が、6月21~25日に行われる2018年春夏のパリ・メンズ・コレクションで期間中にショーを発表する。

 同ブランドにとって初となるショーは6月23日にパリの1区で発表される予定。コレクションの製作のため、バリ(25)は日本とイタリアを訪れたようだ。

 バリはこれまで「ナイキ(NIKE)」の“エアフォース ワン”や藤原ヒロシの「フラグメント(FRAGMENT DESIGN)」「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」とコラボレーションを果たしてきた。

 「俺は大学に行ってファッションを学んだわけじゃない。だがファッションとともに育ち、ファッションを人生の経験の中で学んだ。パリでショーを成功させて、子どもたちにどんなことでもできるってことを教えたい」。とバリ。モデルはストリートからキャスティングする。

 パリでのショー発表後は世界各地でもショーを行う予定。そこにバイヤーとプレスも招待はする予定だが、セレクトショップや百貨店と直接取引きするつもりはないようだ。

 「バイヤーはショーに来てもいいが、それは彼らのためじゃなくて、その先にいる顧客のためだ。例えば『バーニーズ ニューヨーク』のバイヤーがショーに来て何かを買うなら、『ヴィーロン』のライフスタイルを全部買ってもらう。そうなったら従来の『バーニーズ』は終わり。俺の持っているビジョンを全面に打ち出してもらう。それくらいじゃなきゃ絶対にバイヤーには売らない」。

 「ヴィーロン」は3月に、「ザ・パーキング銀座(THE PARK・ING GINZA)」で3日限定のポップアップショップをオープン。常設店を持たず、各国でゲリラ的に販売する同ブランドの戦略に加え、「フラグメント」とのコラボアイテムが発売ということもあり、約1500人が行列を作った。また、ブランド名の“VLONE”は、孤独を意味する“ALONE”の頭文字“A”を逆さにしたもので、バリの幼少期の孤独な経験から由来する。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

U-30クリエイターズ特集 境界線を飛び越える、若きクリエイターたちの現在地【WWDJAPAN BEAUTY付録:我が道を行く、ロート製薬】

4月28日 & 5月5日の合併号となる今号は、30歳以下のクリエイターを特集します。毎年恒例になりつつあるこの企画ですが、今回は「ビヨンド バウンダリーズ(越境するクリエイティビティー)」と銘打ち、国籍やジェンダー、身体、カルチャーの枠組みを超えて表現を続ける、U-30世代のクリエイター18名に光を当てました。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。