ファッション

「ドゥニーム」ウィメンズはママ層向けリアルクローズ

 ウィゴー傘下のデニムブランド「ドゥニーム(DENIME)」は2017年春夏、ウィメンズラインを本格始動する。昨秋から新たにターゲットとして設定した20~30代のファミリー層への訴求のため。これまではメンズウエアをサイズダウンしたものをウィメンズ向けにそろえていたが、新たに「ダズリン」などで実績のある小川友見デザイナーを迎え、20~30代のママ層を中心にしたカジュアルウエアに切り替える。価格帯は定番のジーンズが7990円、シーズンのデニムアイテムが5990円、カットソーが2990円などで、毎月25型程度を用意する。

 小川デザイナーは「『ドゥニーム』はデニムファンの男性に愛されてきた歴史あるブランドだが、女性の間での知名度はまだ低く、どのように訴求するかが課題だった。昨年9月にコクーンシティ(さいたま新都心)にオープンしたメンズ&ウィメンズ複合店の『ドゥニーム ザ ストア』には、旦那さんの付き添いでベビーカーを押して来店する若いママが多く、彼女たちがリアルに着たいと思えるウエアを提案しようと考えた」と話す。キーワードは“着やすい”“動きやすい”“ほどよいトレンド性”。17年春夏はレトロフラワー柄やビッグシルエット、ワイドパンツを核に、ビンテージテイストとフェミニンを掛け合わせたスタイルを提案する。小川デザイナー自身が母親であることから、ボトムスのすその長さに気を配るなど、ママ層がリアルに着られる実用性にもこだわった。ウィゴーと共同開発した素材も2割程度あるという。「今回が初の展示会だったが、ママモデルやインフルエンサーからリアルな要望もキャッチできた。今後は彼女たちも巻き込んで発信していけたら」。

 「ドゥニーム」は1988年に林芳亨・現「リゾルト」デザイナーが始動したデニムブランドで、レプリカジーンズブームの一翼を担った。2010年にウィゴーに事業譲渡され、ドゥニーム・ジャパンを設立。「ドゥニーム ザ ストア」は「ドゥニーム」のオリジナル商品とセレクト商品、古着がそろう複合業態で、3月にららぽーと豊洲、ららぽーと新三郷にも出店する。今後は郊外型SCを中心に店舗を広げていく予定だ。なお「ドゥニーム」直営店は全国で4店舗を運営する。

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