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17年春夏アクセサリーバイヤー評 ユニークで斬新なデザインに注目

 目新しい商品がなかなか生まれず、苦戦気味のラグジュアリー市場について、バイヤーは2017年春夏シーズンの数々のユニークなアクセサリーが復調の鍵を握ると期待を寄せる。
 
 多くのバイヤーが口をそろえたのは、ブランドはトレンドを幅広くカバーするのではなく、シグニチャーデザインをたくさんのアイテムに落とし込むべきということ。アナ・マリア・ピメンテル(Ana Maria Pimentel)=ニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)ウィメンズ アクセサリー ファッション ディレクターは「一時期はどのブランドも同じように見えたが、今季は違う。デザイナーたちは、消費者がまだ持っていないような、新しいものを生み出している」とコメント。

 シューズは、「サンローラン(SAINT LAURENT)」のハイヒールから「シャネル(CHANEL)」のミッドヒール、「ランバン(LANVIN)」のフラットシューズまで、さまざまな高さのヒールが登場した。ナタリー・キンガム(Natalie Kingham)=マッチズファッション(MATCHESFASHION) バイイング ディレクターは「今季は、消費者のあらゆるニーズに応えられるようなバラエティ豊かなヒールが多い。どのブランドも独自のDNAを持っている。消費者は自分のテイストやライフスタイルに合わせて自由にチョイスできるだろう」と語った。バッグは、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」の極小バッグか「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「セリーヌ(CELINE)」の巨大バッグなど、両極端。その他「クロエ(CHLOE)」のリング付きバッグなど、今までにないディテールも評価が高い。

 ブランドは「ロエベ(LOEWE)」「ヴァレンティノ」「サンローラン」「クロエ」「ランバン」「プラダ(PRADA)」「セリーヌ」「バレンシアガ」などのヨーロッパブランドが注目を集めた一方で、ニューヨークブランドの名はあまり上がらなかった。アレサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)「グッチ(GUCCI)」クリエイティブ・ディレクターの影響で、コスチュームジュエリーも順調。さらに、「ロエベ」や「サンローラン」ではロゴアイテムがヒット中だ。しかし、若い世代を中心に“ロゴ離れ”が起きており、全ての消費者にヒットするとは限らない。リンダ・ファーゴ(Linda Fargo)=バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)シニア バイス プレジデントは「アクセサリーはどんどん面白くなっている。以前はあくまでも洋服を装飾するものだったが、今はアクセサリーが主役になることも。例えば、『グッチ』のシューズに合うような洋服を考えるという、アクセサリーをベースにコーディネートを組むことも当たり前になりつつある」とコメント。

訳・北坂映梨