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LVMHの2016年第3四半期は売上高6%増 化粧品事業が後押し

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSEY LOUIS VUITTON)の2016年第3四半期(7〜9月)の売上高は、前年同期比6.4%増の91億3800万ユーロ(約1兆508億円)だった。既存事業の売上高(恒常為替ベース)は同5%増の91億2000万ユーロ(約1兆480億円)だった。日本を除くアジアやアメリカ市場の好調が目立った一方で、フランスはテロに伴う観光客の激減から売り上げは回復していないようだ。1〜9月期は同4.1%増の263億2600万ユーロ(約3兆270億円)で、既存事業は同5.0%増だった。大幅な減益を見込むリシュモン(RICHEMONT)などのライバルに比べると底堅い。

 中でも好調だったのは化粧品事業で、1〜9月期は同6.0%増の35億7800万ユーロ(約4114億4700万円)だった。「ディオール(DIOR)」のメンズフレグランス「ソヴァージュ(Sauvage)」を筆頭に、パルファン・クリスチャン・ディオール(PARFUMS CHRISTIAN DIOR)は全ての国で売り上げが伸びた。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」から70年ぶりにローンチした新フレグランス・コレクション「レ・パルファン ルイ・ヴィトン(Les Parfums Louis Vuitton)」の滑り出しは順調という。「ゲラン(GUERLAIN)」の香水「ラ プティット ローブ ノワール(La Petite Robe Noire)」のメイクアイテムや「ケンゾー(KENZO)」の新香水「ケンゾー ワールド(Kenzo World)」、「ベネフィット(BENEFIT)」「メイクアップフォーエバー(MAKE UP FOR EVER)」「フレッシュ(FRESH)」「キャット ヴォン ディー(KAT VON D)」も好調だった。化粧品セレクトショップの「セフォラ(SEPHORA)」も全エリアで好調で、売上高2ケタ増を記録した。

 ウオッチ&ジュエリーは同3.4%増の24億8600万ユーロ(約2858億9000万円)で、特に「ブルガリ(BVLGARI)」と「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」が好調だった。「ブルガリ」は定番商品のアップグレードや“セルペンティ セデュットリ(Serpenti Seduttori)”のローンチ、「タグ・ホイヤー」は中間価格帯アイテムの発売やスマートウオッチが好調要因だった。ファッション&レザーグッズは同1.3%増の89億9100万ユーロ(約1兆3396億円)で、「フェンディ(FENDI)」「セリーヌ(CELINE)」「ロエベ(LOEWE)」「ケンゾー」が好調だった。

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