ヘラルボニーは、アートアワード「ヘラルボニー・アート・プライズ 2026 エキシビション プレゼンティッド バイ 東京建物 ブリリア(HERALBONY Art Prize 2026 Exhibition Presented by 東京建物|Brillia)」をパレスホテル東京で開催した。グランプリをはじめとする受賞作品、最終選出作品全62作品を三井住友銀行東館1階 アース・ガーデンで6月27日まで展示する。世界77の国と地域、1342人のアーティストによる応募作品総数2943点の中、グランプリにオランダ在住のカー・ハン・ムイ(Kar Hang Mui)氏の作品“無題(Zonder titel)”が選ばれた。
授賞式には国内外の作家、総勢34人が出席した。グランプリ受賞作家には、創作活動を奨励する資金として賞金300万円の贈呈のほか、ヘラルボニーとの作家契約の締結そしてさまざまなライセンスを通じて国内外への発信をサポートする。グランプリのほか、審査員がそれぞれ独自の視点で作品を選定する審査員特別賞には、4人の作品が選ばれた。さらに、企業賞では9人の作家が受賞した。プラチナパートナーの東京建物、ゴールドパートナーの三井住友フィナンシャルグループ、西村あさひ法律事務所・外国法共同事業、ジンズ、セイコーエプソン、サンゲツ、貝印、東日本旅客鉄道、トヨタ自動車から授与された。企業賞は各社でのサービス、プロダクト、事業のいずれかに採用予定で、“出口のあるアワード”として企業とのコラボレーションを通じて作家の異彩を社会へ発信する機会を提供する。
グランプリのカー・ハン・ムイ氏の家族のメッセージ
グランプリ受賞者のムイ氏は、壇上で“ヘラルボニー アート プライズ(HERALBONY Art Prize)”のロゴを象ったトロフィーが授与された。ムイ氏の家族は、「弟に代わり、お礼を申し上げます。オーガナイズしていただいたヘラルボニーや弟の創作を日々支えてくれているアトリエのスタッフ、特に日本まで一緒に来てくださったアトリエのスタッフであるアネット・フィッシャー(Annete Fischer)に感謝を申し上げます。今夜は素晴らしい言葉の数々を聞きました。障害のある作家のアートが世界に認められていることを認識し、非常に嬉しく思っています。また私は弟をとても誇りにも思いました。でも正直、賞はどうでもいいんです。ただ彼が好きに絵を描いて、好きなことをできることが私にとっては一番大事なんです」とコメントした。
黒澤浩美氏の総評
審査員の黒澤浩美ヘラルボニーCAOは、「“ヘラルボニー・アート・プライズ”は今回で3年目を迎えますが、ますます力強く、独自性が発揮され、多様な挑戦が見られました。今年は約3000点もの新しい作品との出合いがありました。すべての作品に、作家の人生と時間が詰まっています。だからこそ、審査員も決して見逃すことがないよう心を砕いて審査を行いました。ヘラルボニーは、“ビヨンド レーベルズ(Beyond Labels)”というブランドステートメントを掲げています。ラベルというものは物事や存在をわかりやすくする役割もありますが、ラベルが付けられると誰かをその中に押し込めてしまうこともあるかと思います。私たちはそれを、超えていきたい、超えていくんだという決意が“ビヨンド レーベルズ”の言葉には込められています。もし今日、この場から何か1つメッセージを持ち帰っていただけるとしたら“障害アート”という一括りのラベルがあるのではなく、一人ひとりの存在や人生にぜひフォーカスしていただきたい。“障害アート”という言葉で括ったときに、その枠にはめることで見過ぎしているものがあるのではないかと問いたいのです。“障害のある人”が作品を作っているのではなく、名前がある一人ひとりのクリエイターが同時代に生きながら作品を発表しているということを、私自身も今日、この場所で改めて強く感じました。ヘラルボニーの“ビヨンド レーベルズ”というメッセージが特別なものではなく、当たり前のものとして根付いていくようにこれからも歩みを進めてまいります」と総評した。
受賞作品一覧
展覧会詳細
会期:5月30日〜6月27日
営業時間:10:00〜18:00
場所:三井住友銀行東館1階 アース・ガーデン
住所:東京都千代田区丸の内1-3-2