ファッション

スタバは“もったいないバナナ”をどう一杯にした? 新作フラペチーノを試飲してきた

スターバックス コーヒー ジャパンは5月27日、“WHY NOT COFFEE?”施策第2弾として「バナナ アフォガート フラペチーノ」を発売する。今回のテーマは、“とろける逃避”。仕事や新生活の合間、ほんの少し現実から離れるような時間を提案する。

一方で、この一杯の背景には、“もったいないバナナ”を活用したフードロス削減への姿勢もあった。単なる新作フラペチーノではなく、「コーヒーを通じて何を届けるか」をあらためて問い直す商品だ。

“コーヒーが苦手”でも楽しめる設計

“WHY NOT COFFEE?”は、スターバックス30周年を機に始動したコミュニケーション施策。“コーヒーって、飲みもの以上だ。”をキーワードに、コーヒーそのものではなく、“一杯がある時間” にフォーカスしている。今回の「バナナ アフォガート フラペチーノ」は、その第2弾。テーマは“現実逃避”だ。「忙しい毎日の合間にとろりと逃避しながら楽しめる満足感と軽さの両立」を意識したという。

実際、飲んでみると第一印象はかなり軽やか。バナナの甘みとともに、エスプレッソソースの深みある香ばしさも合わさり、焦がしキャラメルのような香りがふわっと広がる。エスプレッソ感はあるが後を引かず、“コーヒー=苦い”というイメージから距離を置いた味設計だ。コーヒーが苦手な人でもかなり飲みやすい。むしろ、“コーヒーの香りを楽しむ入り口”として機能している印象だった。

“もったいないバナナ”が生むリッチな果肉感

今回の特徴の一つが、“もったいないバナナ”の活用だ。使用しているのは、味には問題がないにも関わらず、サイズや表皮の傷などを理由に規格外となってしまったバナナ。「スターバックス」では、ドール社が展開する“もったいないバナナ”プロジェクトを通じ、フードロス削減につなげている。今回で2度目の取り組みとなる。

カップ底には、その“もったいないバナナ”の果肉を使用。この果肉感がかなりリッチだ。とろっとした食感と自然な甘みがしっかり残っていて、“バナナを飲んでいる”感覚が強い。一方で甘さは重くなく、後味は意外なほどさっぱりしている。

単にサステナブルな素材を使うだけでなく、“ちゃんとおいしい”ところまで落とし込んでいる点に、スターバックスらしさを感じた。

コーヒーラバー向けカスタムも

よりコーヒー感を楽しみたい人には、エスプレッソショット追加がおすすめだ。モバイルオーダー&ペイでは、通常55円のエスプレッソショット追加を無料で楽しめるキャンペーンも実施。香ばしさと苦味が増し、より“大人のデザート感”が強まる。

そのほか、アーモンドミルク変更でロースト感を強めたり、オーツミルクで甘みをよりまろやかに包み込むアレンジも相性がいい。チョコレートソースやホイップ追加で、よりデザートライクに楽しむのもありだ。

“逃避”を肯定するステッカーも

店頭では、「逃避スケジュールステッカー」も配布する。「15:00-16:45 戦略的休息」「おやつ補給は水分補給くらい大事ですよ?」など、“ちょっとサボる言い訳”を肯定するようなメッセージを記載。PCやスマートフォンに貼ることで、忙しい日常の中に“逃避”する時間をつくってほしいという願いが込められている。単なるノベルティーではなく、“WHY NOT COFFEE?”の思想を体験として広げるコミュニケーション施策として位置付ける。

“飲みもの以上”をどう作るか

スターバックスは今回、“バナナ”“サステナブル”“逃避”という一見異なる要素を、一杯のフラペチーノに落とし込んだ。フードロス削減という社会的テーマを扱いながらも、説教臭さはない。むしろ、“おいしいから選びたくなる”ところから自然に接続している。

“WHY NOT COFFEE?”が目指しているのは、コーヒーそのものの価値ではなく、“一杯を通じてどんな時間を過ごせるか”。今回のフラペチーノは、その思想が最もわかりやすく表れた一杯なのかもしれない。

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