ファッション
特集 ミハラヤスヒロ 第3回 / 全8回

「ミハラヤスヒロ」を作る会社、ソスウの替えがきかない5人のキーパーソン

有料会員限定記事

「ミハラヤスヒロ」を作る会社、ソスウの替えがきかない5人のキーパーソン

ソスウの社名は、数学の「素数」に由来する。1とその数字自身でしか割り切れない―。 同社には、そんな素数のように替えのきかない社員たち一人一人の個性を尊重する理念が根付いている。ここではソスウのクリエイションを支えるモノ作りのキーマンや、三原の背中を追って世界を目指すデザイナーたちを紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2026年5月25日号からの抜粋です)

森田美里
「メゾン ミハラヤスヒロ」企画統括部長

森田美里/「メゾン ミハラヤスヒロ」企画統括部長
PROFILE:(もりた・みさと)美術大学でテキスタイルを専攻後、生地メーカーに就職。その後、渡伊してマランゴーニ学院で学び、イタリアのコレクションブランドでシューズデザインを担当。2013年、ソスウ入社。現在、ウエア以外の商品企画全体を統括する ILLUSTRATION : RYO ISHIBASHI

ヒットスニーカー誕生秘話
大切なのは貫き通す“根気”

メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」のシューズや雑貨などウエア以外の企画を統括する森田美里は、今日のブランドの代名詞となった“オリジナルソールスニーカー”を三原と共に生み出した一人だ。「ミハラ」が順風満帆な現在に至るまで、その酸いも甘いも味わってきた彼女のブランド愛は、三原本人に負けないほど深い。

美術大学でテキスタイルを専攻後、イタリアのマランゴーニ学院を経て、現地でコレクションブランドに就職。ウエア担当として入社したが、次第にシューズデザインも兼任するように。「三原さんと(テキスタイルをバックボーンに靴を手掛けるという)近い道を辿ることになったのが、不思議な縁だったのかもしれない」(森田)。帰国後、就職先を探している折、知人の紹介で一つの携帯電話番号を手渡された。「それが、まさか三原さん本人の番号だとは思わなかった」と笑う。

電話口での「遊びに来たら」の一声から、あれよあれよで採用が決まるも、試練はすぐに訪れた。入社当時、ソスウの経営は今のように良い状態ではなかった。「新しい靴も作らなくてはならないが、在庫もなんとかしなくてはならない」。その夏、三原とともにアトリエにこもり、ストックルームにあったブーツに赤や黄色の液状塗料を垂らし、“新作”を開発。すると、在庫が捌けるどころか、生産が追いつかないほど売れた。「今となっては笑い話かな。ただあの時学んだのは、新しい発想をやめてはいけないということ」。

この続きを読むには…
残り5028⽂字, 画像15枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

MAISON MIHARA YASUHIRO x ファッションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

投資会社特集 PEファンドという“劇薬”を良薬として活用するために 定期購読者にはビジネスリポート【付録:2027年春夏東コレ開幕号】

8月31日号の「WWDJAPAN」は投資会社、中でも投資家から集めた資金で未上場企業の株式や成熟企業の経営権を取得し、経営に深く関与して企業価値を高めた上で売却して利益を得るプライベート・エクイティ・ファンド(以下、PEファンド)を特集します。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。