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見過ごされてきた鉄不足と肌への影響 インナーケアで鉄対策

スキンケアの成分といえば、ビタミンCが長期にわたり存在感を確立してきた。抗酸化や美白といった分かりやすい機能性が支持され、インナーケア市場でも中心的な地位を占めている。一方でここでは、「肌をつくる土台」という観点に着目し、見過ごされがちだった鉄に焦点を当てる。

鉄は、血液を通じて酸素を全身に運ぶ役割を担い、エネルギー代謝や細胞のターンオーバーにも深く関わるとされる。不足すれば、くすみや血色・ハリの低下、ホルモンの乱れによるニキビといった肌変化として現れる可能性がある。国民健康・栄養調査データの解析では、閉経前の日本人女性は40〜50%が鉄欠乏だという。

外側からのアプローチが高度化し、内側からのケアも多様化する今、自分の肌との向き合い方を見直す機運が高まっている。肌コンディションの変化に悩む場面では、栄養状態といった内側の要素に目を向けることが、日々のケアを考えるヒントになるかもしれない。

鉄不足にアプローチするサプリメント

鉄不足状態に対しては、まず日々の食事を見直すことが基本となるが、近年はサプリメントなどを活用したインナーケアも選択肢の一つとして定着しつつある。特に鉄は、吸収率や胃への負担といった課題が指摘されてきた一方で、近年は処方設計や剤形の進化も見られる。

鉄に着目したサプリメントは、フェムケアやインナーケア市場の拡大とともに存在感を高めている。こうした流れの中で昨年11月に登場したのが、ビタミンCサプリメント「リポシー(LYPO-C)」などを展開するスピックによる「ミネラリオン(MINERALION)」だ。「リポシー」の吸収設計を鉄とミネラルに応用した液状サプリメントで、「実感できる鉄分補給」をコンセプトに掲げる。

一日当たりの鉄の推奨量に加え、必須14種と50種以上のミネラルを配合し、鉄が体内で働きやすい環境を整える設計とした。また、阿武隈山系の風化花崗岩由来のイオン化ミネラル溶液「シーマロックス(THEMAROX)」とサプリメント分野で独占契約を結び、成分をイオン化することで吸収スピードにも配慮した。

味は金属的なニュアンスや軽い塩味、柑橘系の風味が若干感じられ、リンゴジュースや炭酸水などに混ぜて摂取することも想定されている。日々のコンディションにおいて、肌やPMSの変化を意識する機会が増えたという声もある。

宮崎直哉ミネラリオン ブランドマネージャーは、「同製品は『リポシー』の既存客を中心に反響があり、発売後の2カ月で約1万個を売り上げた。定期便も堅調に推移している」と話す。家族や身近な人の鉄不足をきっかけに開発した背景から、「半径5mの人の鉄不足を解消する」というコンセプトで展開してきたが、今後は美容文脈での浸透をさらに強化していく方針だ。また現行品では亜鉛配合量に課題があるとしており、亜鉛やマグネシウムを重点的に配合した新製品も検討しているという。

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