
ファミリーマートは12月19日と20日の2日間限定で、「ファミフェス 2025(FamilyMart FEST.2025)」を開催します。場所は渋谷にあるイベントスペース「メディア アパートメント トーキョー(MEDIA DEPARTMENT TOKYO)」。事前予約制で、17日17時から一般来場の2次受付を開始しました。
本イベントは、ファミマがこれから挑戦していく新領域やコラボレーションを発信する場。便利なコンビニにとどまらず、ゲームやアニメといったジャンルを横断した“リテールエンターテインメント”としての姿を体感できる内容になっています。
アニメ「呪術廻戦」やオープンワールドRPG「原神」などのキャラクターをファミマのグルメに落とし込んだ「エンタメグルメ」、店頭には置いていないスペシャルアイテムを発掘できる「ファミマオンラインでお宝探し」など、“あそべるコンビニ”を実現する8つのブースがあります。一足先にポップアップを体験してきたので、個人的に「これは面白い!」と感じた注目ブースを3つ紹介します。
ファミマで“超簡単”に応援うちわを制作
皆さんは、ファミマで推し活グッズが簡単に作れることをご存知でしたか?
正直に言うと、私はこのイベントで体験するまで知りませんでした。マルチコピー機が設置されている店舗で利用できるサービスなのですが、なんと、推し活の定番アイテム「応援うちわ」を簡単に作れるのです。
その体験ができるのが、1階にある「推し活ファミマプリント」ブースで、体験時間は約15分。まずは用意されたカードの中から作りたい応援うちわのデザインを選び、スタッフに渡します。私は会場限定デザインの「マツケンしか勝たん」をチョイス。マルチコピー機にカードのQRコードをかざすと、A3サイズの用紙がプリントアウトされます。あとはそれをうちわに合わせて切って、貼るだけで完成。
最後にシールを貼って少し華やかさをプラスしたりと、アレンジも可能です。両サイドにつけた天使の羽のシールは、男性スタッフから教えていただいた小技。スタッフも知識豊富で、さまざまなアドバイスくれます。今回、このうちわを松平健さんにアピールすることはかないませんでしたが、次の“マツケン現場”には必ず持って行きたいと思います。
かつて推し活をしていた身としては、応援うちわの制作がいかに大変だったかをよく覚えています。文字デザインをパソコンで作って、印刷を外注し、切って貼って……プロセスも多く、コストもかかります。
その点、ファミマプリントはとにかく“超簡単”です。「指さして」「ピースして」といったフレーズをサイトで選んで、QRコードをマルチコピー機にかざし、出力して貼るだけ。しかも配色は高コントラストで、会場でもしっかり目立つ仕様。推しからの視認性もばっちりです。
「応援うちわ作りは大変」という先入観を持っている人にこそ、一度体験してみてほしいサービスです。
コンビニコスメのテスター問題をAIが解決
続いて向かったのは、2階に上がってすぐの「お買い物アトラクション」ゾーン。クレーンゲームやゲームマシン「ポケモンフレンダ」が並び、ゲームセンターのような空間が広がっています。思わず「ここは本当にコンビニなのか?」と疑ってしまうほど。これらのゲームマシンは、すでに一部の店舗で試験的に導入されているものもあるそうです。
その中でもひときわ目を引いたのが、韓国コスメブランド「ヒンス(HINCE)」と協業した、ファミマ限定の姉妹ブランド「ハナバイヒンス(HANA BY HINCE)」によるAIコンテンツです。
コンビニコスメの弱点は、売り場スペースの都合上、テスターを置けない点にあります。そんな課題を解消するのが、AIアバターの店員が商品を提案してくれるメイクアップシミュレーション機です。画面をタッチして操作する、まさにゲーム感覚で楽しめる購買体験。AI上で「ハナ バイ ヒンス」のアイテムを使いながらメイクを試し、商品ラインアップを知ることができます。
コンビニコスメは「試しやすいけど失敗したくない」というジレンマが付きもの。AIによるメイクシミュレーションは、その不安をうまく解消してくれる存在だと感じました。また、テスター代わりにAIアバターが接客する体験は、コスメ売り場というよりも、もはやアトラクションに近しい。買い物そのものがエンタメ化している印象を受けました。一部実店舗への導入も検討しているそうなので、街中で体験できるのが楽しみです。
ファミマのサステナ事情を楽しく学ぶ

2階にはほかにも多くのブースが並んでいますが、最も学びが多かったのブースが「たのしナブル」です。スタンプラリー形式で、5つのミッションをクリアすると、最後に景品がもらえる仕組みになっています。
食品ロス削減の取り組みとして話題になった「涙目シール」や、家庭で余っている食品を回収し、循環させる「ファミマフードドライブ」など、ファミマが取り組むサステナビリティを遊び感覚で学べる体験型ミッションが用意されています。
中でも印象的だったのは、ファミマで配布されているプラスチックスプーンに関する問題。持ち手部分に穴が空いている理由を、これまで深く考えたことがありませんでしたが、実は「穴をわざと開けた」背景があるというのです。答えはぜひ、会場で確かめてみてください。

サステナビリティと聞くと、どうしても難しく、身構えてしまいがちだと思います。しかし、ファミマはそれを“遊びながら学べるコンテンツ”に落とし込むことで、楽しく理解を深める体験を実現していました。驚きと発見の連続で、親子でチャレンジしてほしいコンテンツです。

このイベントからは、「ちょっと立ち寄る場所」だったファミマが、「遊びに行く場所」へとアップデートされていく新たなスタートを感じました。推し活、コスメ、サステナビリティと、一見バラバラに見える要素がすべてファミマでつながる体験は、新鮮で、そしてワクワクするもの。これからファミマがどんな驚きの仕掛けを用意してくれるのか、今後の展開にも注目したいところです。
■ファミマのチャレンジ大発表会「FamilyMart FEST.2025」
開催日:12月19〜20日
開催場所 :MEDIA DEPARTMENT TOKYO
住所:東京都渋谷区宇田川町19-3
参加方法:事前予約制、ファミペイアプリから応募可能