
アウトドアブランド「パタゴニア(PATAGONIA)」を運営するパタゴニア日本支社は、環境省と協定を締結し、「Ridge to Reef(リッジ トゥー リーフ)」プロジェクトを始動した。同省が推進する「戦略的『令和の里海づくり』基盤構築支援事業」と連携し、「流域思考で日本の海洋再生を目指す」(発表リリースから)。プロジェクト始動を記念し、7月23日にシンポジウムを紀尾井町カンファレンスで開催する。
日本の沿岸生態系は「高度経済成長期の埋め立てなどにより大幅に縮小し、その生物多様性は長期的な悪化傾向にある」。沿岸生態系の健全性回復のために、「海域だけでなく、その源流となる陸域を含めた流域全体を見据えた広域的視点が不可欠」とし、“流域思考”というのはそれを指した言葉。
「Ridge to Reef」プロジェクトでは、「ブランドが培ってきた支援の仕組みを活用し、沿岸域の再生に取り組む地域の人々を、陸域とのつながりという視点から支援する」。そこで得た知見や教訓を整理・共有し、「陸域と海域を一体的に捉えるアプローチで持続可能な海洋環境の実現に貢献する」。
7月23日に開催するシンポジウムには、浅尾慶一郎環境大臣、マーティ・ポンフレー (Marty Pomphrey)パタゴニア日本支社支社長が登壇し協定に著名するほか、鳥取・大山で流域思考の海洋再生に取り組んでいる大原徹 一般社団法人Bisui Daisen代表理事、熊本県立大学の島谷幸宏 特別教授らが講演を行う。
◼️Ridge to Reef:Restoring Our Ocean−流域思考でひらく海洋再生の道−
日時:2025年7月23日 14〜17時
会場:紀尾井町カンファレンス
住所:東京都千代田区紀尾井町1-4東京ガーデンテラス紀尾井タワー4階
参加費:無料(事前登録制)
申込締切:7月10日