
ウィナーズの美容家電ブランド「フェスティノ(FESTINO)」は6月18日、“ツヤニュアンス ドライヤー”(全2色、各350g※コードを除く、各2万9700円)を発売した。10日から自社ECサイトで予約を開始しており、18日から家電量販店、バラエティーショップ、各種ECサイト、公式オンラインショップで取り扱っている。
「フェスティノ」は、美容家電に対する「価格が高い」「手間がかかる」といった課題を解消し、初心者や面倒くさがりの人でも使い続けられる製品づくりを志向している。
今回の“ツヤニュアンス ドライヤー”も、スペックの追求だけでなくユーザーのリアルな使用シーンに寄り添った。「私自身も『面倒くさがり屋だが美容が好き』というブランドがターゲットとする女性像の1人。自らが本当に欲しいものを製品にしている」(大滝優子ブランドマネージャー)。
業界初の温風冷風自動切り替え
“ツヤニュアンス ドライヤー”の最大の特徴は、業界で初めて(同社調べ)搭載した、髪とドライヤーの距離を自動で検知し温風と冷風を切り替える “ニュアンス ドライモード”だ。髪の流れに沿わせやすい波型の形状をした“ニュアンスノズル”を付着すると、手元の操作なしでスタイリングが可能。そのほか、髪のコンディションや目的に合わせて選べる6つのモードと3つの風量設定を搭載している。

また、速く乾きながらも髪のまとまりを保つ、風速、風圧、風量のバランスにも力点を置いた。14個の送風口から髪全体に均一に風を送り、マイナスイオンと遠赤外線で髪の乾きすぎを防ぎながら艶やかに仕上げる。
瞬間的に強い風を送るモーターを本体に装備し、ヘッドの軽量化を実現。本体とハンドルは垂直からやや角度をつけ、片手で楽に操作ができる仕様とした。
収納用に、“ツヤニュアンス ドライヤー用スタンド”(2色、各83g、各3300円)も販売。ドライヤーが簡単に壁にかけられるマグネット式で、収納シーンもスマートに演出する。
「昨今のドライヤー市場はかつての大手一強時代からブランドの群雄割拠状態に変わりつつある。選択肢が広がり、ユーザーの基準もより多様化、複雑化する中で、独自の価値をいかに打ち出すかが大事。本製品は、画一的なスペック比較などでは測れない、実際に使った時の『かゆいところに手が届く』心地よさに魅力がある」(岡野真二社長)。
台湾進出も検討
「フェスティノ」は、2018年にヘアアイロンからスタートし、フェイシャルスチーマー、シェーバー、スキントリートメント、ヘッドスパなど幅広いカテゴリーの製品を展開してきた。
金額ベースでは“フェイシャル スキントリートメント”、数量ベースでは、“フェイシャル スチーマー”と“ドライヤー”の製品群が売り上げをけん引する。主力販路は家電量販店で、中心客層は30代前後。
今後は「感性の共有がしやすい」(岡野社長)台湾などへの海外展開も視野に入れる。直近は国内市場でまだ手つかずの流通領域の開拓と強化を図る方針だ。