ファッション

ホンマタカシや加瀬亮に聞く「エルメネジルド ゼニア」が描く「ニューリーダーシップジェネレーション」像

 「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」が日本産の生地を日本で縫製して仕上げた"クチュール"ラインのカプセル・コレクションは、「ニューリーダーシップジェネレーション」に贈るもの。ヘッドデザイナーのステファノ・ピラーティが理想の男性像として掲げる「ニューリーダーシップジェネレーション」を具現化するため、メゾンは現代写真家のホンマタカシにコンセプトの表現を依頼。彼は各界から"リーダー"として選ばれた俳優の加瀬亮、クリエイティブ・ディレクターのムラカミカイエ、料理人の長谷川在祐、音楽家の渋谷慶一郎、建築家の重松象平がメイド・イン・ジャパンの"クチュール"を纏(まと)う姿を捉え、今回のコレクションのイメージビジュアルとした。

 ホンマタカシは、「イタリアンファブリックの老舗と関わることができるなんて夢にも思っていなかった。『エルメネジルド ゼニア』のクラフツマンシップの一翼を担うことができて、光栄に思う。『エルメネジルド ゼニア』を着た日本人の良さを、日本人的に、でも国際的に通用するポートレートに仕上げたかった」と一連のビジュアルを説明する。

「ニューリーダーシップジェネレーション」に選ばれた面々は、それぞれが日本を代表する次世代の1人に選ばれたことを光栄に思いつつ、さらに「エルメネジルド ゼニア」ならではの素材とクラフツマンシップに驚いたようだ。俳優の加瀬亮は、「一人の外国人が日本のどういう良さに着目するかということには、いつも興味がある。ステファノ・ピラーティーは『日本には、世界にはないようなさまざまな黒色がある』と話していた。今回選んでいただいたことは非常にうれしいことで、旧知のホンマさんとの仕事も楽しいものだった」と話す。また、ムラカミカイエは、「(ブランディング・エージェンシーとしてファッション界の裏方で働く)自分は、イメージビジュアルなんて表舞台に出てはいけないと思っていたけれど、『イヴ・サンローラン』時代から尊敬するステファノ・ピラーティの、『エルメネジルド ゼニア クチュール』の洋服を着た姿を、ホンマさんに撮影してもらえるなんて3拍子が揃うことはめったにない。即答した。撮影に際して洋服に袖を通し、生地のクオリティの高さに驚いた。ビジュアルで僕が着たブルゾンも、表面加工が面白い」という。さらに建築家の重松象平は、「『エルメネジルド ゼニア』のスーツは、快適なのに美しいシルエット。大学を卒業して以来海外生活が長く、日本について考えることも多いから、国際的なプロジェクトの一員に選ばれたことは、本当に光栄だった。メイド・イン・ジャパンにこだわってくれたことも、本当にうれしい。パーティーでエルメネジルド・ゼニア最高経営責任者とお話させてもらったが、情熱とクラフツマンシップを有する点で、日本とイタリアには共通点が多いと感じることができた」と話す。

 ホンマが撮り下ろした5人の「ニューリーダーシップジェネレーション」の姿は現在、銀座のグローバルストアで公開している。

■「メイド イン ジャパン」プロジェクト公式サイト

www.zegna-mij.com

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