情報筋の話によれば、「バリー(BALLY)」のシモーネ・ベロッティ(Simone Bellotti)=クリエイティブ・ディレクターが退任を検討しているようだ。
同氏は、「ジャンフランコ フェレ(GIANFRANCO FERRE)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」でキャリアを積んだ後、「グッチ(GUCCI)」に16年間勤務。その後、2022年10月に「バリー」に加わった。23年5月にルイージ・ビラセノール(Rhuigi Villasenor)=クリエイティブ・ディレクターがわずか2シーズンでブランドを去ったことに伴い、後任に就任。同年9月に、24年春夏ミラノ・ファッション・ウイークでデビューコレクションを披露した。直近では、1月19日にDJのレオ・マス(Leo Mas)と協業したカプセルコレクションを発表。2月のミラノ・ファッション・ウイークでは、男女合同のショーを行う予定となっている。
なお、17年から「ジル サンダー(JIL SANDER)」のクリエイティブ・ディレクターを務めているルーシー・メイヤー(Lucie Meier)とルーク・メイヤー(Luke Meier)夫妻が、25-26年秋冬コレクションを最後に同ブランドを離れるのではないかとの臆測が広まっていることから、その後任候補としてベロッティ=クリエイティブ・ディレクターの名前も挙がっているという。
買収やCEO退任など過渡期にある「バリー」
「バリー」は現在、過渡期にある。24年8月、米投資会社リージェント(REGENT)がJABホールディング(JAB HOLDING)から同ブランドを買収。同年10月には、15年にバリーに入社し、19年から同社を率いてきたニコラ・ジロット(Nicolas Girotto)最高経営責任者(CEO)が退任した。なお、後任にはロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)やディースクエアード(DSQUARED2)のジェネラル・マネージャーを務めていたエンニオ・フォンタナ(Ennio Fontana)が就任している。