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小林製薬の新社長に豊田賀一執行役員が就任 紅麹問題の再発防止体制を強化

小林製薬は21日、新社長に豊田賀一執行役員 国際事業本部 本部長が就任すると発表した。3月開催予定の定時株主総会での承認を経て正式に就く。現任の山根聡社長は退き、今後は未定。

同社は24年9月、紅麹サプリを巡る健康被害問題(以下、紅麹問題)の再発防止策の主要課題の一つとしてコーポレート・ガバナンスの抜本的改革を掲げた。以降、取締役会のあるべき姿の再検証を実施し、構成の見直しを検討してきた。経営環境や各種事業の業績、紅麹問題の再発防止の進捗などを踏まえ、取締役会のスキルセットや規模も含めてあり方を再定義していく必要があると考え、今回の人事発表に至った。

豊田新社長は、1964年8月22日生まれ、大阪府東大阪市出身。87年3月に関西学院大学法学部を卒業。12月に小林製薬に入社し、2006年1月に国際営業カンパニーKobayashi Healthcare Europe社長に就任。12年12月に国際事業部 欧米・中国戦略部部長、15年3月に同事業部 欧米戦略部 部長兼Kobayashi Healthcare International社長に就いた。23年3月に執行役員 国際事業部 事業部長、25年1月から現職。

会長には、京セラや日本航空などで経営に携わり日本航空の経営再建に関与した大田嘉仁氏が就任予定で、信頼回復や再発防止・経営改善の面で新たな視点をいれて取り組む。

社外取締役には、鈴茂器工社外取締役の高橋昭夫氏、Def consultingの社外取締役監査等委員兼ベルトラの社外取締役監査等委員の毛利正人氏、ビートレンドの社外監査役兼綜研化学の社外監査役の松本真輔氏、セルファクターの取締役CMO兼ノースサンドの社外取締役の楠本美砂氏を任命した。取締役会における審議の継続性などに配慮しつつ、内部統制をさらに強化できる人材を複数招聘するとともに、医療・医薬分野の経験や知見を持つ人材を加える方針で調整中だ。

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