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TSIホールディングス、港区の賃貸ビル売却で特別利益239億円

TSIホールディングスの3〜11月期連結業績は、売上高が前年同期比1.0%増の1160億円、営業利益が同2.0%減の21億円、純利益が同95.2%減の1億5900万円だった。

9〜11月の国内小売売上高は前年同期比1.3%増。百貨店チャネルが同10.2%減の48億円と苦戦したが、ファッションビルや駅ビルなどの非百貨店チャネルは同3.3%増の197億円と健闘した。

残暑の影響による秋冬商品の立ち上がりの遅れを、夏物の継続販売や気温低下後の復調でカバーした。在庫適正化に向けた値引き、為替による原料高騰などが利益の悪化要因となった一方、販売価格の引き上げや製販バランスの見直しを行い、粗利益率はほぼ横ばいにとどめた。

同社は資本・財務戦略の一環として、東京・港区に保有する不動産(建物面積:3896平方メートル、土地面積:954平方メートル)を売却する。25年2月期の通期連結業績において、特別利益239億円を計上する。物件の引き渡しは2月末を予定する。

これに伴い、25年2月期連結業績予想を修正する。修正後の予想値は、売上高1570億円(修正前は1600億円)、営業利益20億円(修正なし)、純利益150億円(修正前は40億円)。

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