ファッション

キム・ジョーンズも来場! ドーバーのコミュニティーイベントに密着

ドーバー ストリート マーケット ギンザ(以下、DSMG)は10月28日、恒例の1日限定イベント「オープンハウス」を東京・銀座の店舗で開催した。38組のデザイナーやアーティストらが来場し、DSMGならではのコミュニティーの強さを見せた。2019年にスタートした同イベントは、各フロアで限定アイテムの販売やインスタレーション、パフォーマンスやワークショップといったエクスクルーシブな体験を楽しむことができる。ここではその様子の一部をリポートする。

「オーラリー」

「オーラリー(AURALEE)」はDSMGが10周年を迎えた昨年、同店に出店しDSMGファミリーの仲間入りを果たしている。今回は「東京デザインスタジオ ニューバランス(TOKYO DESIGN STUDIO NEW BALANCE)」とのコラボコレクション第2弾を発売した。「ニューバランス(NEW BALANCE)」のアーカイブを元にしたコレクションは、アメリカとイギリス在住の“ニューバランスオタク”にアーカイブを提供してもらい始まったそう。岩井良太デザイナーによると、「たとえばこのジャケットは、彼が中学生の時に購入したものだという話を聞いた。あらためて2人の話を聞くと、幼少期から変わらないブランドへの熱意に純粋に感化されました」とコメントした。

キム・ジョーンズ登場にファン歓喜

「ディオール(DIOR)」のメンズ・アーティスティック・ディレクターと、「フェンディ(FENDI)」のウィメンズ・アーティスティック・ディレクターを務めるキム・ジョーンズ(Kim Jones)もまさかの登場。記念撮影を求めるファンもいた。思わぬ人物と出会えるのもこのイベントの魅力だ。

「ホダコヴァ」

スウェーデン発の「ホダコヴァ(HODAKOVA)」のデザイナー、エレン・ホダコヴァ・ラーソン(Ellen Hodakova Larsson)は今回のイベントのため初来日。「ちょっと緊張しているわ」と口にしながら、「他のデザイナーと交流することがとても楽しみ。いろんなお店を回って、東京をエンジョイしたい」と話した。同ブランドは、古着や端材をアップサイクルし、強い個性を持ったウエアに仕上げるのが特徴。大量のベルトをつなぎ、バックルをフリルに見立てたドレスや、複数のブラジャーを組み合わせて歪なフォルムを形成したドレスなどを披露した。

「スペース・アヴェイラブル」

「スペース・アヴェイラブル(SPACE AVAILABLE)」は、廃棄物をリサイクルし環境に配慮したモノづくりを行う、インドネシア・バリ発のブランド。ブランド創設者のダン・ミッチェル(Dan Mitchell)が来店し、ペットボトルのキャップをリサイクルする工程を披露し、そのビーズでネックレスを制作するワークショップを開催した。また、マンゴーサンカヨウという植物の色素で染め上げた限定ジャケットなども販売。ジャケットにもキャップをリサイクルした副資材を使用している。

別フロアでは、生産背景の透明性を徹底し責任あるモノづくりを追求するスニーカーブランド「ヴェジャ(VEJA)」による廃棄レザーを使用した限定スニーカーや、ゴールドウインの循環型を軸とした「ゴールドウイン ゼロ(GOLDWIN 0)」の新作コレクションなども並ぶ。サステナビリティとクリエーションを両立させたブランドがそろっている点も、DSMGの見所だ。

「アーメン」

フランス発のキャンドル「アーメン(AMEN)」はパラフィンワックスを使わず、容器は天然素材の白磁、包装はキノコの菌糸体由来の素材をそれぞれ採用するなどサステナビリティにこだわりをもっている。今回は、創業者のロドリゴ・グラシャ(Rodorigo Gracia)のパートナーであり彫刻家のカテリーナ・カミンスキー(Katharina Kaminsk)とのコラボレーションのお披露目も。インターセックス(男性、女性に特定されない性器官を持つ人のこと)として生まれた彼女は、生まれつき自身が持っていない臓器であり「私の創造の源」と話す「子宮」をテーマに、キャンドルの器ともなる大きな陶器をデザインした。

「ヌーン グーンズ」

ロサンゼルスを拠点に展開する「ヌーン グーンズ(NOON GOONS)」は、「フレッドペリー(FRED PERRY)と初めてのコラボコレクションを企画した。デザイナーのカート・ナーモア(Kurt Narmore)は「『ヌーン グーンズ』が持つサーフィンやスケートボードといったカリフォルニア南部のムードと、ハリウッドとロンドンに共通する“パンク・ロック”なスタイルを融合した」とコメント。

「13 ラッキー モンキー」

フィリピン発のジュエリーブランド「13 ラッキー モンキー(13 LUCKY MONKEY)」は、新作コレクションを発表。デザイナーのダンテ・ディゾン(Dante Dizon)とノリ・コロナド(Noli Coronado)は、「5年前にDSMGが俺らを見つけてくれて以来の仲だ。いつも僕たちのパッションを理解してくれて本当に感謝している。日本が大好きだ」とコメント。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。