ビューティ

ハンズ新宿が化粧品フロアを刷新 売り場面積2倍、1万5000アイテムが集結

ハンズは6月29日、旗艦店のハンズ新宿店をリニューアルオープンした。タカシマヤタイムズスクエアの2~8階のフロアを新装し、3階のヘルス&ビューティゾーンは売り場面積を2倍に拡大。ビューティカテゴリーの強化を図る。

ビューティフロアは「なりたい自分になる。」をテーマに掲げ、コスメ(メイクアップ)、スキンケア、ヘアケア、ボディーケア、メンズコスメ、オーラルケア、ヘルスケア、季節商品に分けたコーナーを展開。商品は、従来の取り扱いから10%増となる約1万5000アイテムをラインアップする。ビューティコンサルティングスタッフが常駐し、客の悩みに応じた商品提案を行うなど“自分磨き”を後押しする。

同フロアで売り上げ構成比が最も高いコスメコーナーでは、AKB48の柏木由紀がプロデュースするコスメブランド「ユーピンク(UPINK)」、フランス発のオーガニック・ヴィーガンコスメブランド「ディーワイピー コスメティック(DYP COSMETHIC)」、ライフスタイルカンパニーの新メイクブランド「エメリーエミリー(EMERY EMILY)」を新たに取り扱う。

売れ筋の河北裕介ヘアメイクアップアーティストがプロデュースするライフスタイルブランド「アンドビー(& BE)」は、ブランドコスメが並ぶ通常棚(180cm幅)の2倍の広さで展開し、リニューアル後の売り上げにも期待を寄せる。次いで売り上げ好調の「チャコット(CHACOTT)」を隣に設置する。

新たに設けたポップアップコーナーは、約1カ月サイクルで展開。第1弾は、中国のZ世代に人気の中国コスメ「パーフェクトダイアリー(PERFECT DIARY)」を紹介する。加えて、話題性の高いブランドを集積したテスターバーも導入。スキンケアコーナーは、売れ筋の「ブイティー(VT)」を筆頭に韓国ブランドの商品を多く取りそろえる。

ハンズならではの「気軽に入りやすい」利点から30~40代の男性客の需要が高いメンズコスメコーナーは、スキンケアを中心に品ぞろえを強化する。売れ筋は「バルクオム(BULK HOMME)」で、主に国内ブランドが支持を集めている。スキンケアでは、1品でケアができるオールインワンタイプが人気で、取り扱いのあるハンズのオリジナルブランド「ムクナ(MUQNA)」のメンズラインでもアプローチする。

メンズのメイクアップ用品に関しては、「マスク着用が緩和し、BBクリームやコンシーラーの売れ行きが徐々に回復しているが、しっかり化粧をしたい人は女性用のコスメブランドを選ぶ傾向にある」(担当者)と、メンズコーナーではメイクの取り扱いを縮小。「ここ最近は男女ペアでビジュアルに起用するブランドが増えている」ことも影響し、ジェンダーレスのカテゴライズを行わなかった。

ヘルスケアでは、フェムテック商品に力を注ぐ。30~50代客に人気の吸水ショーツやデリケートゾーンケアアイテム、オーガニックコットンを採用した生理用ナプキンを拡充する。

化粧品売り場全体の客層は30~40代の女性客が中心だったが、リニューアル後は男性客やZ世代の取り込みにも期待する。高家正行ハンズ代表取締役会長兼カインズ社長 CEOは「ハンズならではの気負わない環境で、どなたでもゆっくり商品を選んでほしい」と述べた。

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