ファッション

廃棄ゼロのカフェバーに経年変化の和紙製“育つ”ユニホーム マリエの「私の34年目のサステナブル」Vol.59

 廃棄ゼロを目指すカフェバーの「アッシュ(æ)」は、「灰まで使い切る」という意味を込め、その名前に英語で「灰」を意味する「ASH」を組み込んでいる。紙カップなどの消耗品を一切使用しないのはもちろん、物流から見直して廃棄ゼロを目指す、日本初のカフェバーがコンセプトだ。

 このカフェバーに、私のブランド「パスカル マリエ デマレ(PASCAL MARIE DESMARAIS=以下、PMD)」は、ユニホームを提供している。「PMD」にとってユニホームは“動くカーテン”。毎日取り替えることはできないが、その空間の大きな存在として、ゲストを印象付ける布帛という点で、カーテンとユニホームには共通点がある。

 そんなアッシュの“動くカーテン”は、伝統と物を大切に「育てる」がテーマ。今回は環境に配慮した天然由来の製品をスタイリッシュに打ち出すブランド「アンダーソン アンダーソン(UNDERSON UNDERSON)」とタッグを組んで、ミニマルで廃棄ゼロなユニホームが完成した。

 まず素材には、「アンダーソン アンダーソン」が手がける特許取得の和紙布「WASHIFABRIC(R)」を使用した。生産サイクルが管理されたカナダの森林で育ち、環境に配慮した工程で地球にやさしい和紙を薄く漉き、細く長く裁断して、特殊な機械で生地にする。和紙の多面的な魅力に惹かれ、16年もの歳月をかけて紡ぎ上げる製法を考案した日本の職人の技術力が、軽く、強く、吸放湿性に優れて抗菌防臭性も備えた和紙を生み出した。そのたゆまぬ挑戦の結果、これまでの和紙糸にはなかった、心地良さ、しなやかさ、頑丈さを兼ね備え、長時間身につける肌着に最適な着心地よさとフィット感を実現する。まさに毎日袖を通す、“動くカーテン”ユニホームにはぴったりの素材だ。

 1500年も昔から続く伝統素材を使ったが、ウィットに富んだメッセージで、美しくも渋谷の街というストリートにスッと馴染むデザインに仕上げた。もちろん洗濯可能で、取り扱いも簡単。純白のユニホームでオープンを祝った後は、「PMD」得意の出涸らしを使った循環型コーヒー染めで、ユニホームに付着する汚れに一つ一つ染めを施す。こうして循環型、そして経年変化を楽しみ育てていくユニホームを仕上げるのだ。

 ぜひこの新しい空間を、これから育つユニホームの変化とともに体感してほしい。

「æ(アッシュ)」
ADDRESS:東京都渋谷区神南1-5-2川村ビル1F

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