ファッション

【サステナ隊長!向は3月前半何した】 NFTが身近になり、冨永愛と女性デー、「アンダーカバー」で反戦

 卒業シーズンですね。マスクで2年間を過ごした若者たちが、この状況下だからこそかけがえない何かを得たに違いないと信じてエールを送ります。そしてウクライナのことが頭を離れませんが、だからと言って私たちが下を向いても何も生まれないし、解決もしない。やるせないけどせめてもの抵抗として笑顔で行きましょう!

3月2日(水)
10年後の業界を牽引するリーダーたちを讃える

 ルミネとともにイベント「MOVE ON」を開催し、10年後の業界を牽引しているだろうネクストリーダーたちを讃えました。この写真は、サステナビリティを切り口にしたトークイベント終了後の一枚です。ロックバンドのバックステージ風でお気に入り!私がインタビューを担当したのは「カナコ サカイ」のサカイさん。写真4・5枚目は後日開かれた同ブランドの展示会です。生地を作る職人たちの仕事について目を輝かせながら話す彼女を見て、こうやって人が人を惹きつけ物語が綴られてゆくのだと思いました。

3月3日(木)
ウクライナを思う

 ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が始まってから、心の中がずっとざわついている方が多いのではないでしょうか。私もそうです。昨年末の「WWDJAPANサステナビリティ・サミット」にLAから参加してくれたデジタルファッションの新進企業、ドレスXの創業者がウクライナ出身なこともあり、彼女のインスタグラムを通じてウクライナの今や文化を知るようになりました。美しいキエフの街や若者たちの情熱が理不尽に壊され、奪われている現状、そしてダリアのように海外へ進出し、夢を成長させようとしている若い起業家たちの足下をすくうような現状にもまた怒りとやるせなさを募らせることしかできません。

3月4日(金)
デジタルファッションは大人にこそ

 サステナビリティとデジタルファッションは表裏一体、一心同体だと思います。実際関連情報は日に日に上昇中。この日はファッションブランドとブロックチェーン、NFTを結ぶ合同展示会「サイズレス・ツイン(SIZELESS TWIN)」へ。デジタルファッションやメタバース空間は若い人だけではなく、大人とも、いや、大人ならではの相性の良さがあると思います。なぜなら私自身、できればありのままでありたいと思いながら鏡の中の自分に幻滅することはしばしば。そんなとき、インスタの中でアバターの自分が元気よく飛び跳ねているとちょっと元気になります。なんてことも考えながら見て回りました。

3月7日(月)
「エルメス」が描く次世代パリジェンヌ

 物流事情が混迷を極める中、「エルメス(HERMES)」はパリで開かれた2022-23年秋冬コレクションの翌朝に東京でも同コレクションの展示会を開催しました。あっぱれ!今季のイメージは、パリジェンヌと馬術競技を掛け合わせた”ニュー・カヴァリエ(新たな騎士)”だそう。エルメスと馬術競技の奥深さに関しては3時間くらい語りたいことがあります。が、長くなるのでよろしければこの記事の下にある関連記事をご欄ください。

3月8日(火)
国際女性デーに冨永愛アンバサダーと語る

 国際女性デーにジョイセフのアンバサダーである冨永愛さんとトーク。ジョイセフは、世界の妊産婦と女性の命と健康を守るために活動している日本生まれの国際協力NGOです。命は神秘であり、私はお母さんがその体に赤ちゃんを授かるずっと前から命は始まっていると思います。だから若い女性が自分の体を知り、大切にする。そのきっかけになる一日であってほしい!そんな願いを込めて参加しています。

3月9日(水)
3Dボディースキャナーで自分を知る

 三菱商事ファッションの「ザ ミ―(THE ME)」の展示会へ。同ブランドは「量産を前提とした作り方はしない。一人一人に合わせる」がコンセプト。そのために3つの試着室(ほぼ会議室サイズ)には3Dボディースキャナーが設置されており、購入前に採寸し、“ナビゲーター”と呼ばれる店頭スタッフから最長90分のパーソナル接客を受けます。なんて贅沢な。噂ではワコールが売り場に導入した3Dボディースキャナーには“美魔女”が列を作ったそうですが、美魔女でなくともその気持ちはわかります。自分を客観的に知ることができるのは嬉しいことです。肝心なことは “ぴったりサイズ”を最後に導くのは販売スタッフであるという点です。その一線の存在こそがファッション!

3月9日(水)
ヤギシカルのポップアップでほっこりタオルを購入

 新宿マルイ本館で開催中の繊維商社ヤギのプロジェクト 「ヤギシカル(YAGITHICAL)」のポップアップへ。同社がツバメタオルとNPO法人DEARMEと取り組む規格外品タオルのアップサイクルなどが並びます。迎えてくれた杵淵さんは昨年開催した「WWDJAPANサステナビリティ・ディレクター養成講座」の参加メンバーなので、同級生の仕事現場を訪ねる気分でちょっとくすぐったい。3⽉27⽇にはオーガニックコットンの認証団体GOTSの松本フィオナ⽒とトークイベントを開催するそうです。濃い話が聞けそう。頑張れ~。

3月9日(水)
「アンダーカバー」が手に入れたエレガンス表現

 日本からパリコレへ進出するデザイナーズブランドにとって、「セクシー」や「エレガンス」の扱いは永遠の課題と言っても過言ではありません。今どきセクシーやエレガンスなんて言葉は古い、という解釈は短絡すぎ。日本人の「奥ゆかし」がそう簡単に変わらないのと同じで欧米の文化に根付くセクシーやエレガンスは奥深く、手強いのです。原宿生まれ・ストリート育ちの「アンダーカバー(UNDERCOVER)」にとっては一層のことでしょう。だから今回、パンクイメージを重ねつつ自分なりのエレガンス表現を手に入れた様を見て「やるな」と思ったのでした。

 ブルーとイエローのカラーリングからウクライナを連想しましたがそれは「関係なし」とのこと。ただし高橋さんは反戦に対する確固たる姿勢を持っている方です。ふと思い出し、家で2001-02年秋冬の「ファッションニュース」を引っ張り出しました。同シーズンのテーマは「宝飾武装義勇軍」。スワロフスキーのトップスにフューチャラ2000のグラフィティ。のドレスを強烈に覚えています。時は2001.9.11の直前。「(戦争は)常にそこにある問題。戦争と相反するものを組み合わせることで反戦のメッセージを伝えたかった」と当時のジョニオさんは語っています。

3月10日(木)
「プラダ」のアート展で翻弄される

 「プラダ(PRADA)」青山店で開催中の「ロール プレイ(ROLE PLAY)」展へ。説明には「アーティストは役割を演じることや分身の創造、自己の拡散などを切り口として、個人の本質や表向きの人格の追求とその理解に迫る」とあります。わかったような、わからないような、わかった気がする、などと思いながらアートに触れる時間は大切です。世の中は割り切れないことだらけですから。

3月11日(金)
「チャコット」の新店はバレエのお城だった

 今年初めに事故で顔をケガしてかなり落ち込んだのですが、そのときに助けてもらったのが「チャコット(CHACOTT)」のメイク用品でした。ダンサーが汗をかくことを前提としたコンシーラーなどは崩れにくくて優秀。スポーツ&アウトドアブランドのアパレルが、その機能性故信頼を得ていることと通じるものがあります。その「チャコット」が2500平方メートルの旗艦店を代官山にオープン。まさにバレエの殿堂!

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「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

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