ファッション

活躍する女性を紹介しながら考える 「今週の特集お届け隊」2021年11月22日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2021年11月22日号からの抜粋です)

北坂:米国版「WWD」が初めて女性特集をして、「おぉ」と思いました。個人的に今年のメットガラが、司会が大坂なおみ選手だったり、ゲストの幅が広かったことが印象的で。今回選ばれた50人も、幅広い視点で業界を引っ張ってきた女性たちが並んでいて、今っぽくていいなと思いました。

井口:大企業のトップや役員クラスもいて頼もしかったです。私は、女性の社会進出が前提になる前の男性による男性のために設計された制度が、社会のベースになっているのが問題だという記事を訳しました。そもそも「家のことは誰か(女性)がやってくれる」前提で制度設計されている以上、女性に負担が偏る傾向なのは当然だなと納得しました。

ソーン:仕事に出た白人女性の家のことを支えるのが、結局は第3国の女性であるということはよく言われますよね。

北坂:確かに50人のリストも、白人が圧倒的に多くて。米国の企画で、人口比率からそうなるのは仕方ないとは思いますが、人種格差もあるのでしょうね。そして、日本からは川久保玲さんしか入らないというのも残念でした。

井口:私もジェンダー平等先進国のアメリカの問題を訳しながら、周回遅れの日本はどうなるのかと、正直絶望的になってしまいました。でも、他の国の試行錯誤から学ぶことは大事ですよね。

ソーン:そうですね。私はネッタポルテ(NET-A-PORTER)共同創業者のインタビューを訳したのですが、「私のノウハウを役立ててもらえたらうれしい」というコメントがあって。そういう非男性側の連帯も増えていくといいですよね。でも、本来、マジョリティーである男性がもっとジェンダー平等に能動的になるべきだと思います。

北坂:先は長そうですが、いつか日本版でもこういうふうに女性を50人紹介できるといいですね。

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「WWDJAPAN」12月6日号は「2022年春夏リアルトレンド特集」。緊急事態宣言が明けて約2カ月がたち、都内の繁華街にもにぎわいが戻ってきました。ファッションは世相の写し鏡。世の中の20-30代の女性は今、どんな服装をしているのか?編集部は街に繰り出し、ストリートスナップを実施しました。裏表紙からは、急逝したヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の追悼特集。「オフ-ホワイト c/o …

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