ファッション

ウィゴーが二次流通の新部署設立 レンタル、リペア、リメイクを加えた“6R”に取り組む

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 ウィゴー(WEGO)は、創業のルーツである古着屋としての存在感をあらためて強調する。9月にリニューアルオープンした札幌店、仙台店、大須店、京都店、三宮店、広島店には、古着計3万点を投入し、オープン日には合計で約4万5000人が来店するにぎわいを見せたという。同社は2010年以降オリジナル商品比率を高め、主軸の「ウィゴー」以外にも、さまざまなインフルエンサーを起用したコラボブランドを立ち上げ、古着屋の枠を超えてファッションやカルチャーの発信基地として成長してきた。園田恭輔ウィゴー社長に、なぜ今ルーツに立ち返るのか、そして今後の同社の企業像について話を聞いた。

WWD:あらためて古着を強化する理由は?

園田恭輔ウィゴー社長(以下、園田社長):古着は創業のルーツであり、これまでも一定量を変わらず取り扱ってきた。当社としては打ち出し続けているつもりだったが、オリジナル商品比率の高まりや読モブームなどの影響もあり、特に現在の20代の消費者には古着屋としての側面が伝わっていないことが課題だった。例えば、ウィゴー初のレディース限定ショップだった原宿店を2016年にビンテージに特化した店舗にリニューアルしたときも、明治通りのど真ん中で約661平方メートル規模の店内に多数の古着アイテムを並べたが、こんなに古着屋として認知されないものかと驚いた。やはり古着はマニアックなのだと思った。しかし、18年に下北沢店を同じく古着特化の店にリニューアルした時期から、古着へのニーズの高まりを顕著に感じるようになった。“古着を強化”というよりも、ここでもう一度古着屋としてのルーツを見つめ直す必要があると考えている。

WWD:ウィゴーの古着ビジネスの強みは?

園田社長:圧倒的な取扱量だ。昨今世界的な古着ニーズの高まりを受けて、これまでよりも古着の値段は高騰し、どんどん集めづらくなっている。われわれはアメリカやヨーロッパ、アジアを含め、主な供給先と長い間構築してきた関係があり、安価にたくさんの量を取扱うことができる。

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