
PROFILE:(とがわ・たかし)1967年生まれ、長崎県出身。明治学院大学卒。2001年12月にカエルムを設立。03年に「ナイロン ジャパン」を創刊し、現在は同誌編集長と「シェルター」編集長を兼任する。18年からはドイツ発の「ハイスノバイエティ」日本版も運営 PHOTO:KAZUSHI TOYOTA
「ナイロン ジャパン(NYLON JAPAN)」などを発行するカエルムが新たなプリントメディア「バイ&ナル(VI/NYL)」を9月28日に創刊する。76〜84ページを予定し、予定価格は税込1650円。新媒体では編集者やデザイナーを置かず、全て外部のクリエイターやアーティストが制作。音楽の企画を中心に、年間50冊というボリュームで不定期にて発行する予定だ。出版界に新風を吹かせるべく、さまざまな試みにチャレンジする同誌立ち上げの意図を、戸川貴詞カエルム社長に聞いた。
「世に無限と溢れるクリエイティブを信じたい」
WWDJAPAN(以下、WWD):「バイ&ナル」とはどのような媒体?
戸川貴詞カエルム社長(以下、戸川):内容は音楽が中心で、“ムード”と“タイムレス”がコンセプト。表紙に掲載するアーティストをメーンに、バックカバーや中面にもプレイリストとして10のアーティストが登場する。音楽を選んだのは、媒体として世界で勝負していくために共通言語になりやすいと考えたから。
WWD:立ち上げの経緯は?
戸川:「ナイロン ジャパン」や「ハイスノバイエティ(HIGHSNOBIETY)」などの媒体を長年手掛けてきた中で、日本の出版に対する疑問やシステムへのストレスを感じ、コロナ禍で明確になった。それらを解消するため新媒体の構想をスタートし、今年4月に本格的に動き始めた。
WWD:どのような点にストレスを感じていた?
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