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「第2のレチノール」として注目を集める植物性ビタミンA「バクチオール」とは?

 2019年に、アメリカでブームとなった「バクチオール」は、日本でもレチノールの代替成分として、にわかに注目を集めている。「バクチオール」とは植物由来のビタミンAのこと。インドのマメ科植物「オランダビュ(バブチ)種子」から抽出された成分で、多くのブランドがバクチオールを処方した製品を販売している。植物由来のため「ビーガンレチノール」とも呼ばれ、ビーガンブランドも処方できる。では、バクチオールには、どのようなメリットがあるのだろうか?

 まず、レチノールと似た成分でありながら、比較的肌への刺激が少ないと言われている。このため敏感肌の人も使いやすい。一般的にレチノールは、紫外線が強い時期は朝の使用を避けたほうがいいと言われるが、バクチオールは朝も夜も使える。他に、抗炎症・抗菌作用がありニキビの改善と予防に効果が期待できる点、抗酸化作用が高くアンチエイジング(年齢に応じたケア)に適している点、しわや色素沈着へのアプローチなどが挙げられる。ビタミンAは、不足すると肌のコンディションが低下するため、日々のケアで補う必要がある。そこで、オススメのバクチオール(保湿成分)を処方したアイテムを紹介する。

 ニュージーランド発のスキンケアブランド「アンティポディース(ANTIPODES)」は21年9月、“グロウ リチュアル C セラム”(30mL、税込6380円)をコスメキッチンと同オンラインストアで限定販売する。2年の研究期間を費やして開発されたセラムは、オレンジの100倍ものビタミンCを含むと言われるカカドゥプラム(テルミナリアフェルジナンジアナ果実エキス)ベースの美容液。天然着色料のマイカを配合していて、“グロウ リチュアル”、「ツヤ肌の習慣」という名の通り、天然のハイライターとしても活躍し肌にツヤを与える。バクチオール配合で、ハリのある肌へと導く。マンダリンとバニラの甘さを感じる香りも心地よい。

 同じくニュージーランド生まれの「トリロジー(TRILOGY)」も、バクチオールを4%配合した“バクチ+ ブースタートリートメント”(12.5mL、税込5060円)を展開する。オリーブ由来のスクワラン、ヘンプシードオイル、必須脂肪酸80%を含むオーガニック認定のオーガニック認定ローズヒップをバランスよく配合した美容液で肌のキメを整え、ハリとツヤをもたらす。

バクチオールは刺激が少なく、レチノールと併用も

 ホテル向けアメニティ、スパ・トリートメント用製品を販売するラヴォアは、21年11月に「ヤヨイ(YAYOI)」“プレシャスビューティオイル”(30mL、税込9680円)を発売予定。松岡伴子代表は「“プレシャスビューティオイル”は保湿、ハリ・弾力のケア、肌荒れを抑え整肌にアプローチするマルチオイル。バクチオールの肌保護やハリ・弾力のケアといった効果に着目した。バクチオールは、一般的なバブチ種子エキスとは異なり純度が98%以上となるように精製、規格化された原料だ。刺激性が低い点や、紫外線に対する不安定性がないので、朝、晩使っていただきたい美容オイルの成分としても理想的。また、レチノールと併用することで、レチノールの光に対する安定性を高めるとも言われている」と話す。

 「イトマ(ITOMA)」の“マルラ・トリートメントオイル CBD1000mg”(50mL、税込1万780円)はフェイシャル&ボディオイル。COSMOS認証を取得した「マルラオイル」をベースに、バクチオール、CBD1000mgを配合。顔だけでなく、肩のマッサージ、首のしわケア、目元のパーツケアなど幅広い用途に使える。また、CBDを配合しているため、筋肉の抗炎症効果も期待できるという。オイルベースだがベタつかず、サラサラとしたテクスチャーで肌にスッとなじむ。

子どもも使えるサニタリーハンドクリームにも処方

 バクチオールを処方した手指衛生ハンドクリームも登場している。老舗製薬会社が手がけるボディケア&ヘアケアのオーガニックブランド「ママベビー(MAMMABABY)」“リフレッシングハンドクリーム”(65mL、税込1980円/230mL、税込3080円)は有機サトウキビ由来の植物発酵バイオエタノールを62%配合。バクチオールをはじめ、ライスワックス、コメ由来の植物性乳酸菌といった自然由来の保湿成分を配合し、手指を清潔に保ちながらも、アルコールによる手荒れを防ぎ、潤いを保つ。軽いテクスチャーでのびが良く、ハンドクリームを塗った直後にありがちな「ベタベタ感」もないのでオススメ。オーガニック認証はあえて取らず、高品質でありながらリーズナブルな価格に抑えているのも特徴だ。

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