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ZOZOの決算に見るEC事業の採算性 齊藤孝浩のファッション業界のミカタVol.17

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企業が期ごとに発表する決算書には、その企業を知る上で重要な数字やメッセージが記されている。企業分析を続けるプロは、どこに目を付け、そこから何を読み取るのか。この連載では「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」(共に日本経済新聞出版社)の著者でもある齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、企業の決算書やリポートなどを読む際にどこに注目し、どう解釈するかを明かしていく。今回はZOZOの決算からEC事業の強みと注意すべき点を解説する。(この記事はWWDジャパン2020年9月14日号からの抜粋です)

 今日はZOZOの動きを見ていきましょう。2020年3月期通期と20年第1四半(4〜6月)期の決算です。

 注目すべきは、引き続きの単価の下落と、それに対する物流関係経費のインパクトです。このコロナ禍でどこもECを強化する動きが活発ですが、私はグロス(総額)ではなく、出荷1件当たりの採算に注目することが大事だと思います。

 四半期ごとの出荷単価を見てみましょう(下表)。19年度第1四半期はZOZOARIGATOの影響で1回下がってまた持ち直しているので、第3、第4四半期を比べた方が適切です。すると前年、前々年と比べても、単価が下がっているのが分かります。

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