ファッション
連載 「見たい景色」を目指す元バイヤーの独立日記

「独立して見たい景色を目指して」 Vol.5 洋服を買わない若い世代に、オサレ女子に、そして自分にワクワクを叫ぶ

 イロイロあってかなりタイムラグあるんですけど、気にせず、最近の「ワクワクしたんだな~~」をご紹介します!ホント私見なので文句は受け付けません(笑)。

 まずはアダストリアの「ハレ(HARE)」です。10月の楽天 ファッション・ウィーク 東京で2020年春夏コレクションを発表したアレです。日本人が古くから大事にする考え方の一つ“ハレ”のスタイル、和の文化を“ハレ”の舞台であっぱれです。ディレクターのミッシェルが友達だからとか関係ないから~。天才的なデザイナーがイチから作ったクリエイターズブランドとは異なる、大手アダストリアがセレクトショップのPB感覚で手掛けるブランドですよね?え、違うの??なんですか、この会社として「ちゃんとファッションをやりましょう!」って、ダイレクトに耳に放り込んできたセンセーションは!!

 ほんと「ハレ」の“ハレ”は天晴れよ!って。ブラックやホワイト、ベージュをベースに、レッドにパープル、パステルカラーを効かせて、和装のディテールをブルゾンやジャケット、ワイドパンツやサンダルなんかに、今っぽくお上手に落とし込んでて分かりやすいの。会場は満員だったし、周囲の評価もやっぱり上々な印象だった。 最近までメーカー社員だった私にはとっても良かった。センセーショナルだったんです。

 そして何より、「いいな~」「偉いな~~」のポイントはね、その現場をアダストリア社員が見ていること。なかなか出来ないことなんじゃないかな~~。この前向きな姿勢がサイコーです。お洋服をあまり買わなくなった若い世代に向けて言います。「こういうの見て、ファッションを買いなさい!!」。

 次、いきます(笑)。

 ハットブランドの「シノナグモ(SHINONAGUMO)」を知ってしまったのであります。南雲詩乃サマによる2019-20年秋冬シーズンスタートのね。

 「クラシック & ニューハーモニー」をコンセプトに、伝統的技法にこだわった帽子作りを行っているそう。ウィメンズ主体だけどユニセックスで使えるものも多数で、なんてったってね、まじで素敵ですから~~~!!!ハットからロマンティックに垂れるリボンのお上品さったらないわよ。アレンジ自在だし、垂らせばサスペンダーのように見せられる長さなの。きっかけはね、このブランドをPRしているのが、これまたステキ女子の尾花未来嬢だからなのであります(笑)。彼女が被ると破壊力抜群なのであります!!クラシカルで‶TIMELESS″な、ロマンティックでお上品なファッションピースってほんとドキドキするのよね。あー、好き。翌日に取り扱っているショップへ飛んでって買ったよね。どうやら、どこもほぼ完売のようですよ……。以前よりも帽子離れな女性が多くなりましたが、ぜひともコレ被って街を闊歩してほしいと想わされまして。オサレ女子に向かって叫んでおきま~すww 。「Don’t Miss It !!」。

なんてったって「マルニ (MARNI)」です!!

 私、ここ何年もず~っと大好きなんですよ。カラーリングといい、程よい丸さとラグジュアリーたるファブリックの心地よさ。それにね、バッグやSLG(革小物)なんかの持っててハッピーな愛くるしい小物たち!!大好きです。毎週のように表参道ヒルズのお店に通って、触っております(笑)。いい加減、ショップスタッフの皆様には「面倒くさいヤツ」になっているのは分かっております。分かってますよ、そんなのww。でも、好きだからいつも見に行くのよ。新作が次々に入ってくるタイミングですし。

 そして、ちゃんと買いますよ!!ちゃんと路面店で買いますよ~!というわけで、先日のギフトシーズンには、バッグを購入してカードケースを予約、さらにジレは悩み中とハッピーこの上ないショッピング。忘年会と重なって、また無一文で年越し決定……。サイコーよね。同じタイミングでね、2020-21年秋冬シーズンの展示会にも行ってきましたよ。買い付けで。お見せできないのが残念でならないけど、ニットが、、かわいくて、、愛しくて、、頭から離れません。。。もう来年の冬に買うもの、決まったよこりゃ。個人オーダーなんてしません。「マルニ 」は路面店で、ちゃんとシーズン来たら買います。だから自分に言い聞かせるの。いっつもコレの繰り返しなわけなんですよww 。 「お洋服は一期一会だから必ず買いなさいっっ!!」。

 ハイ。一旦、ファッションから離れてみます。

 いま流行りの「Tom & g」という名のフードトラックをご存じでしょうか??

 調べても、まだなかなか出てこないほどアップカミングなやつです。これね、ファッション業界の仲間たちがみんな食べに行ってるの。当然、私も食べに行きましたよ~。とあるブランドの関係者が新しく始めたやつなんだけどね、「バカウマですから~~っ!!!」。先に叫んでおきました~。Made in Los Angels food truck ということで、チーズステーキサンドウィッチにマッシュルームなんかも入ってる絶品モノでね、病みつき間違いナシ!!薄くスライスした柔らかステーキがね、サンドされてんのよ。ヨダレもんですよww。ハングリービーストなメンズからオサレ女子のハッピーランチ、イベントケータリングまで確実にイケるからね。

 ほら。気になってきたよね?リピート間違いなしだから、その中毒性には責任持ちません(笑)。しかもイケメンがやってますよ(笑)。味も見た目もヨダレもんというわけで、「Tom & g」 は、これからいろんなところに呼ばれると思いま~す!

 今回はこの辺でおしまいにして、続きはVol.6でね。

井上智和:1981年東京生まれ、東京育ち。アイデア バイ ソスウ、サファリラウンジのアドバイザー/バイヤー。中央大学商学部を卒業後、三陽商会に入社し、店頭研修後に「バーバリー・ブラックレーベル」で販売トレーナー及びVMDを担当。3年目の終わりに「ラブレス」に異動しバイヤーに。国内外ブランドの開拓・買い付けをしながらセレクトショップの運営を学び、直近はバイヤーの他にプレス・販促・販売の長を兼務しながらリテール事業を経験。15年在籍の後に退社し、現在は「1H basix(ワンエイチ ベイシックス)」の名を冠して独立。ファッション・ライフスタイル領域のセレクトにて、アドバイジングやディレクション、買い付けを行なう傍ら、大人の本気遊びを体現し記事執筆を行う

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