アイテムのバリエーションが多くないメンズ市場では、どう着るかの具体的な提案が必須だろう。そこで、メンズを得意とするスタイリスト3人に、特集に登場する32ブランドの中から、ベスト3を選んでもらった。ブランド名を伏せたまま選んでいるため、全て忖度なし。色や素材、シルエット、新しさなど、総合的な視点でベスト「-1.5℃」スタイルを獲得したのはどのブランドなのだろうか。(この記事は「WWDJAPAN」2024年12月16日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
スタイリストプロフィール
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池田尚輝
PROFILE:(いけだ・なおき)1977年生まれ、長野県出身。スタイリスト坂井達志に師事し、2000年に独立した。メンズファッション誌を中心に活動後、05年にニューヨークに1年間留学し、帰国後は雑誌や広告など幅広いスタイリングを手掛ける。アートや工芸、カルチャーなどの知識も豊富で、スタイリングにも生かしている PHOTO:SHUHEI SHINE
井田正明
PROFILE:(いだ・まさあき)1986年生まれ、埼玉県出身。川村都スタイリストスクールを卒業後、スタイリスト五十嵐孝智に師事する。2011年に独立後は、ファッション雑誌や広告、カタログなどでカジュアルからドレスまで幅広く扱うスタイリングを手掛けており、メンズのルールを理解した上で遊び心を加える提案が得意 PHOTO:SHUHEI SHINE
内山晴輝
PROFILE:(うちやま・はるき)1994年生まれ、北海道出身。大学卒業後、大手百貨店に入社する。2020年にスタイリスト山田陵太に師事し、23年1月に独立。ミュージシャンの衣装やブランドのルック、メンズを中心に雑誌やウェブメディアのスタイリングを手掛ける。23年9月からトロン マネージメントに所属 PHOTO:SHUHEI SHINE
軽装の春夏に意識したい“重さ”
WWD:「エディフィス(EDIFICE)」は全員が選びました。
池田尚輝(以下、池田):白と黒がコンビになっているシャツの透け感に、あえて白のシアー感のあるシャツをレイヤードしている提案が好きでした。ただ肌を見せて涼しさを主張するだけでなく、猛暑を見越したメンズファッションの提案としては新しいと思います。
内山晴輝(以下、内山):僕も池田さんと同じ意見ですね。春夏のファッションとして新しい提案をしている点が好感でしたし、着こなし自体は一見するとシンプルなのに、レースの白と黒の使い方で軽い印象になり過ぎていないのがいい。メンズの春夏シーズンは、暑いとどうしても軽く見えてしまいがちです。でもこのスタイルは、実際の涼しさを保ちながら、見た目が軽過ぎないのが良かったです。
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