ファッション

世界最大のルックスオティカが伊レンズメーカー買収で“技術力の世界一”へ足固め

 「シャネル(CHANEL)」「ブルガリ(BVLGARI)」「レイバン(RAY-BAN)」など有名ブランドのアイウエアを数多く手掛ける世界最大のメーカー、イタリアのルックスオティカがイタリアのレンズメーカー、バルベリーニ(BARBERINI)を買収すると発表した。買収額は1億4000万ユーロ(約177億円)。

 レオナルド・デル・ヴェッキオ(Leonardo Del Vecchio)=ルックスオティカ創業者兼エグゼクティブ・チェアマンは「高品質で革新的なメード・イン・イタリーの技術力を持つ高名なレンズメーカーが、わが社の新しい財産として加わる。レンズに関わる高い技術力を当社にもたらし、将来の発展に大きく貢献するだろう」とコメントした。

 バルベリーニは1963年にピエロ・バルべリーニ(Pietro Barberini)が創業し、イタリアのアブルッツォ地方とドイツに工場がある。売上高は約8500万ユーロ(約108億円)。これまでルックスオティカとは「レイバン」や「ペルソール(PERSOL)」のレンズの取引があり、薄さ、軽さ、耐久性などレンズの技術開発に定評がある。

 ルックスオティカの17年12月期の売上高は前期比0.8%増の91億5700万ユーロ(約1兆1600億円)、純利益は同10%増の9億7000万ユーロ(約1231億円)。フランスの大手レンズメーカー、エシロールとの合併、日本の福井めがね工業の買収など、他を圧倒する組織拡大が続いている。

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