ビジネス

東京ソワール1~6月期、6ブランド廃止響き減収減益

 フォーマルウエアを手掛ける東京ソワールの2017年1~6月期決算は、売上高が前期比6.2%減の87億1700万円、営業利益が同15.6%減の2億9600万円の減収減益だった。昨年から今年にかけて、「カルヴェン フォーマル(CARVEN FORMAL)」「ロンポアン バイ カルヴェンディフュージョン(ROND POINT BY CARVEN DIFFUSION)」「エル アン ノワール(ELLE EN NOIR)」「フォルマーレ ディ ソプラーニ(FORMALE DI SOPRANI)」「ハロッズ(HARRODS)」「アキラナカ バイ ソワールペルル(AKIRA NAKA BY SOIR PERLE)」の6ブランドの契約を終了したこと、フォーマルをコンセプトとした直営店フォルムフォルマが、3月にアルカキット錦糸町店、なんばウォーク店を閉店したことなどが業績に響いた。今秋冬も「インディヴィ(INDIVI)」と「ウンガロ・ソワ(UNGARO SOIE)」のカラーフォーマルの生産を終了し、主な百貨店展開ブランドは「エモーショナル ドレッシーズ(EMOTIONAL DRESSES)」「ソワール ドルチェ デラックス(SOIR DOLCE DELUXE)」「マリココウガ フィルドレ(MARIKO KOHGA FIL DORE)」の3ブランドとなる。

 同社は、ブランド再編、不採算店舗の見直し、希望退職者の募集など、全社的な改革に取り組んでいる。

 フォルムフォルマは、4月、東京・町田東急ツインズにオープンし、現在の店舗数は20(マガシーク含む)となっており、10月、「ゾゾタウン」に出店予定だ。9月の展示会では、新進デザイナーと提携した新ブランドを発表する。また、フォーマルウエアの魅力を発信したいと公式キャラクター「ソワレちゃん」を制作し、「ゆるキャラグランプリ2017」にエントリー中だ。村越眞二・社長は、「主力販路である百貨店、量販店の商況は依然厳しいが、モノ作りと営業が一体となった組織体制を整えて、既存店強化に取り組みたい。また、eコマースやレンタルビジネスなど、新しい方策を広げたい」と話した。

 12月期(通期)の業績予想は、売上高が前期比6.3%減の165億円、営業利益が同85%減の4000万円。

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