ファッション

「プリングル」メンズ・デザイン・ディレクター退任へ

 「プリングル オブ スコットランド(PRINGLE OF SCOTLAND、以下プリングル)」メンズ・デザイン・ディレクターのマッシモ・ニコシア(Massimo Nicosia)が退任する。2018年春夏メンズ・コレクションが最後の仕事となり、退任後はミラノへ移住するようだ。後任は決まっておらず、既存のチームが18-19年秋冬コレクションのデザインを担当する。

 ニコシアは建築を愛し、ウニベルシタ・デグリ・ストゥディ・ディ・フィレンツェ(Universita degli Studi di Firenze)で工業デザインを学んだ。「アレッサンドロ・デラクア(ALESSANDRO DELL'ACQUA)」でファッション業界のキャリアをスタートさせ、08年からクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)の下でシニア・メンズウエア・デザイナーとして「プリングル」に参加。10年に退社し、「ニコル ファリ(NICOLE FARHI)」および「ファリ バイ ニコル ファリ(FARI BY NICOLE FARHI)」のヘッドを務めた。12年には再度「プリングル」に移籍し、メンズとウィメンズ両方のデザイン責任者となった。その後、同ブランドのウィメンズラインについては16年の早い時期からフラン・ストリンガー(Fran Stringer)にデザイン・ディレクターのポジションを移譲した。

 ニコシアは毎シーズン、テキスタイル研究に没頭し、編物と織物、機能素材の境目を曖昧にしていった。また、ニコシアは同ブランドの職人と親密に仕事をし、新旧さまざまなテクニックを試した。18年春夏コレクションでは、ほつれたロープでできたようなコットンリネン素材のセーター等、古びてボロボロに見えるニットを発表した。

 「プリングル」は、引き続き北米進出に力を入れるのと同時に、ヨーロッパとアジアにおける認知度向上にも力を入れる。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。